転職のきっかけの半数が、「会社の将来に不安を感じ始めたから」―こんな転職動機が、人材紹介・再就職支援サービスのパソナキャリアカンパニーが、実施した『第2回 転職のきっかけに関する調査』で分かった。調査は、2010年1月5日〜1月31日に同社を訪れた転職希望者390人にアンケートに記入してもらったもの。

 転職を考え始めたきっかけは「会社の将来へ不安を感じたから」(52.6%)、「仕事の幅を広げたかったから」(48.5%)、「年収・待遇面を向上させたかったから」(34.9%)の順となった。

 また、転職を決意した理由については、「会社の将来へ不安を感じたから」(21.6%)、「仕事の幅を広げたかったから」(21.3%)、「会社都合」(12.1%)の順となっている。

 今回調査では、「会社の将来に不安を感じたから」が、転職を考え始めたきっかけで6.3ポイント、決意した理由で4.9ポイント上昇し、それぞれ2位から1位に上昇し、「仕事の幅を広げたかったから」と順位が逆転した。

 「会社都合」という回答については、考え始めたきかっけで4.0ポイント、決意した理由で2.4ポイントと減少しており、企業のリストラが一段落した状況がうかがえる。

 前回(第1回、2009年7月実施)調査では、転職を考え始めたきっかけは「仕事の幅を広げたかったから」(47.2%)、「会社の将来へ不安を感じたから」(46.3%)、「年収・待遇面を向上させたかったから」(35.1%)。転職を決意した理由は、「仕事の幅を広げたかったから」(16.4%)、「会社の将来へ不安を感じたから」(15.1%)、「会社都合」(14.5%)という順だった。

 業界別に見ると、IT業界では他業界と比較して「やりたい仕事が別にあった」などのポジティブな転職理由が多い傾向にある。

 多くの企業でリストラが実施された製造業では、「会社の将来に不安を感じた」と「会社都合」が全体よりも高い。

 金融業界では、前回調査と比較して「年収・待遇面を向上させたかった」と「会社都合」が大幅に減少しており、業界の回復基調が鮮明になっている。

 医療業界では、「仕事の幅を広げたかった」「働いてみたい業界が別にあった」が全体よりも高かった。

 一方で、管理部門系では「会社都合」という回答の比率が全体よりも高く、前回調査と比較しても増加する結果となっている。

転職の動機

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