就職難が学生のアルバイト選びにも影響していることが、インテリジェンスが運営する求人情報サービス「an」が大学生800人を対象にした、「アルバイトと就職活動に関する意識調査」から分かった。

 調査によると、大学生に「実体験としてまたは先輩を見て、就職難だと感じたことはあるか」を聞いたところ、75.0%が「感じる」と回答した。学年別では、2年生(77.0%)が最多、次いで1年生(76.5%)、最も少ない4年生でも71.5%となり、就職活動に苦戦する姿を見ることで、1・2年生のうちから既に就職活動に厳しさを感じている学生が多い。

 「就職活動を意識してアルバイトを選んだことがあるか(もしくは選ぼうと思うか)」を聞いたところ、20.5%が「選んだことがある(もしくは選ぼうと思う)」と回答。大学生の5人にひとりが、アルバイトを有力な就職活動対策として捉えている。

 就職活動を意識してアルバイトを選ぶ際に重視するポイントは、「言葉づかいやビジネスマナーなどを学べること」が70.1%で最多、次いで「社会人と接することができること」(62.5%)、「人とは違う体験ができること」(45.8%)と続く。
 
 その理由は、「社会に出てもすぐに通用する人材になりたいため」(72.2%)が2位を大きく引き離して最も多く、次いで「履歴書・面接でアピールしたいため」(50.0%)、「何かやっておかないと不安なため」(38.2%)と続いた。

 就活に有利だと思うアルバイトを聞いたところ、1位「接客(フード・アミューズメント)」(50.5%)、2位「営業」(45.8%)、3位「講師・インストラクター」(32.1%)が上位に入っている(下図参照)。

 どの仕事も就職活動に役立つとは到底思えないが、その理由は、「敬語を正しく使えるようになる」「基本的なマナーや自然な笑顔など、相手に好感を持ってもらえる振る舞いが身につく」といった、社会人としてのマナーを身につけたいという意見や、「対面販売など、仕事の基本がわかりそう」「世代の違う人との会話に今から慣れておく」、などということらしい。
 
 同社の奥山真「an」編集長は、「景気低迷による就職難の影響を受け、大学生のアルバイト選びに変化が見られます。これまでは、大学1・2年生のうちはファーストフード・居酒屋・家庭教師など、学生のアルバイト仲間が多く、入りやすいアルバイトを選び、3年生後半より、営業職など就職後を意識したスキルアップ直結のアルバイトにシフトする・・・という動きが一般的でした。しかし最近、1・2年生のうちから接客・営業などを選ぶ学生が増えてきています。就職活動で悩む先輩を目の当たりにし、自らの就職に焦りを感じる大学1・2年生において、アルバイトを就職につながる力を身につけるチャンスとして捉える傾向が高まっていると思われます」と解説している。
 
 実際に社会を知ることは重要なことだが、この程度のスキルでは採用で“有利”になることはない。学生も努力したいのだろうが、焦りばかりが目立つ結果となっている。

就職活動に役立つアルバイト



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