上原愛加さん
 エッセイスト・上原愛加さんのデビュー作となる「世界一愛されて幸福になる魔法のプリンセスレッスン」は、発売から瞬く間に数々の女性の心を掴みました。そしてシリーズ化されると、出版する度に増刷を重ねるという異例の売行きを続けています。独自のフレーズである「ふんわりまろやか」を提唱し、世代を超えた幅広い層の女性の間に「ふんわりまろやか」ブームを作りだし、現在最も注目を浴びている上原愛加さんに、奇跡を起こす秘訣、「ふんわりまろやか」に過ごす為のアドバイスをいただいてきました。

--エッセイストになられたきっかけはありますか?

上原愛加(以下、上原):高校生の頃からずっと書く事が好きだったので、それを続けていたら出版という形に繋がったんです。自分の心の迷う気持ちや不安な気持ちを書く事によって、気持ちを整理して答えを見つけていったように思います。自分の心の支えが書くという行為でもあったんですね。

--お友達からの口コミで広がり、出版に繋がったとか?

上原:そうなんです。大学生になってからは、パソコンで書いてお友達にプリントアウトして渡したんです。それが、どんどんと広まっていき、ファンクラブのようなものができたので、出版しようという動きになっていったんですよ。

--周囲の応援もあって生まれた作品だと思いますが、製作中に気をつけている事はありますか?

上原:自分の世界に入り込んで、自分を突き詰めていく仕事になりますので、周りの人に気配りを忘れてしまわないようには気をつけていますね。どの本も一見すると、絵と文章というシンプルな構成なので、とても簡単に製作されているように見えますが、実は、一冊の本を製作するにも、色々なスタッフが加わって何度も何度も同じ作業をしたり、ものすごく労力がかかっているのです。

--何度も何度も同じ作業をするのは、本当に大変ですよね・・・

上原:私は、自分の作品なので、とことんやれますが、スタッフの皆さんは、これが全てではなく色々な仕事の中の一つであるという状況です。それでも、この本を特に愛して欲しいですし、私の為に「自分の力を使いたいな」と思ってくださるように、言葉遣いや礼儀をできるだけ忘れないようにしたり、プレゼントを折々に贈ったり、お手紙を書いたりといった、円滑に作業が進むような小さな優しさを忘れないようにする事を一番気をつけています。

--スタッフとの協調は、とても大事ですよね。

上原:そうですよね。ありがとうと感じたら伝えるようにしたり、その相手の気持ちになる事を常に心がけています。例えば、徹夜で作業が2日間続いていたら、自然と「今、甘い物が食べたいんじゃないかな?」とか、なるべく相手ならどう思うのかという事を、立場と共に考えています。私自身も作業に追われて、一杯一杯になってしまう事もありますから、うまくいかない事もありますが、その気持ちは忘れないでいたいと思っています。

--上原さんの原動力は何でしょうか。

上原:やっぱり、読者の方々の声が全てですね。本当に。「元気になったよ」「本を読んでよかったよ」という声はもちろんですが、「今こういう悩みがある」「どうしよう」という言葉まで、全部自分の製作物の源になっている感じがします。

--“ふんわりまろやか”な気分になれますね。“ふんわりまろやか”を維持する為に何かされていますか?

上原:甘い物が大好きなんです。甘い物と幸せがなくては、生きて行けない程なんです(笑)。甘い物が本当に好きで、最近は、生クリームとあんこの使い分けができるようになったんですよ。