インテルは16日のチャンピオンズリーグ決勝トーナメント1回戦セカンドレグを前に、リーグ前節のカターニア戦で敗北を喫した。だが、カターニア戦を見たチェルシーのカルロ・アンチェロッティ監督は、それによって自信を増したりはしていない。15日の記者会見で、同監督は次のように語った。

「私は金曜のインテルではなく、ベストのインテルを予想しておかなければいけない。彼らが強いチームなのは知っているし、ベストのインテルが来るだろうと思っていないとね。カターニア戦での敗北は、確かにプレッシャーになるかもしれない。だが、すぐにピッチで挽回しようという刺激にもなる。必ずしもネガティブな結果につながるわけじゃないんだ」

また、アンチェロッティ監督は「彼らの出方によって、我々は小さな修正をしなければならないだろう。しかし、我々はいずれにしても自分たちの試合をする。モウリーニョのインテルが連敗したことはない? その流れを変えられるようにしたいね」とコメント。インテルがどうプレーしてくるかは、あまり気にしていないようだ。

チェルシーは負傷者が少なくなく、ゴールマウスは第3GKのロス・ターンブルが守ることになる。アンチェロッティ監督は同選手について、次のように語った。

「今はターンブルが出場する。(ペトル・)チェフとイラーリオの回復は不可能だろう。2人にリスクを負わせたくない。ターンブルは(リーグ前節)ウェスト・ハム戦で確実だったしね。まだチェフは練習していないから、出場を考えるのは難しいだろう。もちろん、チェフの方がターンブルより経験があるが、ターンブルには熱意があるよ」

一方で、アシュリー・コールが離脱中の左サイドにはユーリ・ジルコフが、センターバックにはリカルド・カルヴァーリョが復帰している。さらに、ウェスト・ハム戦ではほかにも良い兆候が見られており、アンチェロッティ監督は「重要なゲームだった。自分たちの能力、サッカーに自信を取り戻させてくれたからね。調子を崩した時期は終わったと思う。本来のプレーをすればやれるだろう」と自信を窺わせた。

また、同監督は「私の夢は、トロフィーをスタンフォード・ブリッジへ持ち帰ることだ。だが、明日の試合は、その目標に向けて、大きな一歩となるだろう。難しいことは分かっているけど、アーセナルやマンチェスター・ユナイテッドがやったのと同じ仕事をできるようにしよう」とあらためて意気込みを示している。