Image by: 三井不動産

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 三井不動産は、中華人民共和国浙江省寧波市(せっこうしょうねいはし)において初のアウトレット施設を展開することを発表した。着工は2010年4月、開業は2011年春を予定。同社アウトレット事業部において、海外における商業施設事業への初参画となる。

 浙江省は中国最大の経済都市・上海市と江蘇(こうそ)省に隣接しており、中国国内においても経済発展が著しいエリア。寧波市は海上交通の利便性を活かした貿易の拠点であり、浙江省の主要都市である。また、紡績やアパレル関連の企業が多く集積している街としても知られている。アウトレット施設は、寧波市中心部の西約10kmに位置し、また高速道路インターチェンジに近接していることから、市内はもとより広域からのアクセスにも優れた立地である。さらに近年、周辺で住宅・ホテルなどの開発が進んでおり、今後の発展が見込まれる地域としても注目を集めている。

 施設計画は、約116,480平方メートルの敷地に第1期として店舗面積約16,964平方メートル、店舗数約100店、第2期増床後は全体で店舗面積約26,674平方メートル、店舗数約160店を予定。施設形状は2層のオープンモールを予定しており、開放感あふれる快適な空間を提供する。

 三井不動産グループは、中国において、これまで日本国内で培ってきた三井アウトレットパーク、三井ショッピングパークららぽーとシリーズを始めとする商業施設の開発、テナントリーシング、運営などのノウハウを活かす。また今後は、成長著しい中国をはじめとする東アジアにおいて、商業施設事業、住宅分譲事業など、今後積極的に展開していくと発表している。

 尚、同計画において三井不動産は杉杉(しゃんしゃん)集団有限公司、大東紡織株式会社、立栄(りーろん)投資有限公司、伊藤忠商事株式会社と共同で合弁会社「杉井不動産開発(寧波)有限公司」を設立し、ともに推進していく予定となっている。