「これはただの漫画。イライラしてもしょうがないのに…」とため息を漏らすのは、IT関連企業で働く美紀さん(仮名/29歳)。彼女が読んでイライラしたという漫画は、雑誌「イブニング」にて連載中の「モテキ」の事だ。
「モテキ」とは、童貞のまま30代に突入しようとしている主人公・幸世に突然訪れた“モテ期”を描いたラブコメディ。メガネで恋愛にヘタレという草食系男子のお手本の様な主人公が、美女達にモテまくるというキャッチーな内容が人気を集め、コミックも3巻まで発売されている。
「男性の同僚から『これ、面白いよ』と借りたのがきっかけで読みました。最初は、ちょっとセンスの良いラブコメくらいにしか思っていなかったのですが、1巻を読み終えた頃急にイライラしはじめて」と美紀さんは語る。では一体「モテキ」の何が彼女をイライラさせたのだろうか?
「主人公の幸世がとにかくダメ過ぎる! 気になる女の子が出来ても、全く自分からアクションを取らない所に心底腹がたちました」と美紀さんは話すが、少年漫画の“ラブコメ”は、「BOYS BE…」「花とみつばち」、古くは「うる星やつら」に至るまで、主人公がヘタレなのはよくある事。しかし、「モテキ」の主人公・幸世は、ヘタレ男子の歴史を新たに塗り替える“ネオ・ヘタレ男子”とも言える存在なのだ。
かつてのラブコメの主人公であったヘタレ男子達は、モテ無いなりに一生懸命努力をする姿が愛らしく、男性は共感をし、女性は母性本能をくすぐられた。それに比べて、幸世は女の子から飲みや旅行に誘われるなど、それなりにモテているのに「どうせ俺なんかダメだろう」と一歩を踏み出せず恋のチャンスを逃してしまうのだ。「アクションを起こすのは全部女性から。自分の間違いに気付いた時には、女の子には別の相手が…」という間の悪さと、その後に「女はよく分からない」と自己完結してしまう所もイライラさせる。
また、ライターの望さん(仮名/32歳)は「『モテキ』自体というより、『モテキ』を読んで喜んでいる男性がムカつきますね」と話す。「登場する女の子の誰が良いとか、自分の経験と似てるとか嬉しそうに話す男性が最近多いんですよ。あの漫画は言わば男にとっての“ファンタジー”。世の男性がこんなに受身になられたら困ります」と「モテキ」に影響される男性が増加している事を嘆いた。
確かに、自分から恋のアクションをしないことを正当化して、「モテキ」に出てくるような「美人で積極的な女性が良い」などと話す男性達の姿を見れば、現実世界を生きる独女達は閉口する事だろう。
ところで、筆者が驚いたのは、著者の久保ミツロウさんが女性だということ。「いかに幸せが指の隙間から砂のように零れ落ちるかを描いた」と、久保さんが話しているように、世の男性陣は「モテキ」に夢を見るのでは無く、「モテキ」で現実を知ることが必要では無いかと思うのだが。
独女達も「モテキ」を読んで、いかに男性が受身で一押しを女性に求めているかを知ってほしい。「気になる人といい感じだけど前に進めない…」と悩んでいる人は、もしかして相手が幸世の様に“ネオ・ヘタレ男子”だからかもしれない。
モテキ - 講談社公式サイト
「モテキ」とは、童貞のまま30代に突入しようとしている主人公・幸世に突然訪れた“モテ期”を描いたラブコメディ。メガネで恋愛にヘタレという草食系男子のお手本の様な主人公が、美女達にモテまくるというキャッチーな内容が人気を集め、コミックも3巻まで発売されている。
「男性の同僚から『これ、面白いよ』と借りたのがきっかけで読みました。最初は、ちょっとセンスの良いラブコメくらいにしか思っていなかったのですが、1巻を読み終えた頃急にイライラしはじめて」と美紀さんは語る。では一体「モテキ」の何が彼女をイライラさせたのだろうか?
「主人公の幸世がとにかくダメ過ぎる! 気になる女の子が出来ても、全く自分からアクションを取らない所に心底腹がたちました」と美紀さんは話すが、少年漫画の“ラブコメ”は、「BOYS BE…」「花とみつばち」、古くは「うる星やつら」に至るまで、主人公がヘタレなのはよくある事。しかし、「モテキ」の主人公・幸世は、ヘタレ男子の歴史を新たに塗り替える“ネオ・ヘタレ男子”とも言える存在なのだ。
かつてのラブコメの主人公であったヘタレ男子達は、モテ無いなりに一生懸命努力をする姿が愛らしく、男性は共感をし、女性は母性本能をくすぐられた。それに比べて、幸世は女の子から飲みや旅行に誘われるなど、それなりにモテているのに「どうせ俺なんかダメだろう」と一歩を踏み出せず恋のチャンスを逃してしまうのだ。「アクションを起こすのは全部女性から。自分の間違いに気付いた時には、女の子には別の相手が…」という間の悪さと、その後に「女はよく分からない」と自己完結してしまう所もイライラさせる。
また、ライターの望さん(仮名/32歳)は「『モテキ』自体というより、『モテキ』を読んで喜んでいる男性がムカつきますね」と話す。「登場する女の子の誰が良いとか、自分の経験と似てるとか嬉しそうに話す男性が最近多いんですよ。あの漫画は言わば男にとっての“ファンタジー”。世の男性がこんなに受身になられたら困ります」と「モテキ」に影響される男性が増加している事を嘆いた。
確かに、自分から恋のアクションをしないことを正当化して、「モテキ」に出てくるような「美人で積極的な女性が良い」などと話す男性達の姿を見れば、現実世界を生きる独女達は閉口する事だろう。
ところで、筆者が驚いたのは、著者の久保ミツロウさんが女性だということ。「いかに幸せが指の隙間から砂のように零れ落ちるかを描いた」と、久保さんが話しているように、世の男性陣は「モテキ」に夢を見るのでは無く、「モテキ」で現実を知ることが必要では無いかと思うのだが。
独女達も「モテキ」を読んで、いかに男性が受身で一押しを女性に求めているかを知ってほしい。「気になる人といい感じだけど前に進めない…」と悩んでいる人は、もしかして相手が幸世の様に“ネオ・ヘタレ男子”だからかもしれない。
モテキ - 講談社公式サイト





















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