起業やビジネスで成功している人は、幅広いネットワークを持っていても、基本的には一匹狼タイプだと思われがちです。しかし、精神科医の和田秀樹氏はこれを否定します。

 以前、和田氏の講義を聞いていた青年が「ひとりでは何もできない自分のようなタイプは、一生、うだつのあがらない平社員でいるしかない。どうやったら人生を変えることができますか」と質問したところ、和田氏はその青年に「大きな間違いだ」と答えたそうです。
 
 天才的な芸術家やゴルゴ13のような劇場の主人公ならそれもあり得ますが、一般的な社会では孤高の人間はなにもできないことが多いのです。言わずもがな、人は常に誰かとつながり、お互いに助け合って生きているからです。
 
 起業やビジネスで成功する人は、仕事上の人脈だけではなく、プライベートでの素顔が甘えん坊だったり、やんちゃだったりすることが多いといいます。つまり、たいていの成功者は「お願い上手」。

 逆に「お願い下手」は、出世が遠のく可能性が高いと和田氏はいいます。あれこれ考えて動けない人は、意外とこのタイプが多いのだそう。人が良すぎて「手伝ってくれないか」とお願いしたくても、迷惑ではないかと考えてしまい、遠慮してしまうから。

 最終的に人に頼ればいいやと思えるほうが、はるかに動きやすいことはいうまでもありません。また、自分には大変なことが、別の人にとっては簡単な場合もあります。あるいは、その人が力になれなくても、問題を解決するための糸口を見つけ出してくれるかもしれません。たいていの場合、そうやって物事は動いていくものです。

 客観的に考えて、もしあなたが「お願い下手」タイプだと思ったら、即刻今日から「お願い上手」になるように努力してみてはいかがでしょうか。別に難しく考える必要はなく、ちょっとしたことから口に出してみればいいのです。「今日、一緒にランチ食べない?」でもいいですし、単刀直入に「○○の件で困っているんだ。いいアイデアがあったら教えてくれないか」でもいい。気軽にお願いができるようになると、フットワークが軽くなっていくのを実感できるはずです。

 今、毎日の生活が息苦しいと感じている人は、一匹狼になりかけていませんか? 一匹狼は何でも自分ひとりで決めて、すぐに動けるように見えますが、周囲に仲間がいないというのは、裏を返せば敵だらけという見方も。だから、動きも鈍くなります。

 まずはあれこれ考えずに、何かお願いごとを口にしてみるといいかもしれません。



『「あれこれ考えて動けない」をやめる9つの習慣』
 著者:和田 秀樹
 出版社:大和書房
 価格:1365円
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