時代を牽引してきたリーダーってどんな人が多いと思いますか。カリスマ性のある人、視野の広い人、自分の信念を貫いてきた人、様々浮かんでくるのではと思います。では、今の私たちに必要なリーダーとはどのような人なのでしょう。

 歴史小説の中で、各時代を牽引してきた歴史的リーダーを描き続けた司馬遼太郎さんはリーダーの条件とは一体何なのかを、『竜馬がゆく』の中で竜馬とともに明治維新を進めた後藤象二郎を評する形でこう話しているそうです。「頭が粗大で細密な計画性にとぼしいから治世の能吏とはいえないであろう。乱世にはいい。物事を大ざっぱにつかみ、果断な行動力があり、度胸がある。人を人臭いとも思わない」。つまり、時代によって必要とされるリーダー象は異なってくるということなのだそう。

 現代の坂本竜馬ブームは正に司馬さんのその言葉を象徴しているかのようですね。経済の先行き不透明な現代は、明るく前を向いて新しいことにどんどんチャレンジしていく、そんな坂本竜馬のような人が日本にも現れないかと国民は期待していることの表れではと言われています。

 しかしそこで坂本竜馬に鳩山由紀夫首相を重ね「平成維新」を切願していたはずが、偽装献金問題やらで国民は不信感を募らせ支持率は下がる一方。そんな鳩山首相へ司馬さんからのアドバイス。「これからの日本は国民の80%が合意できることをみなで決めて、みなして守っていくことにしたらどうか」。これは司馬さんが亡くなられる1年前に作家の半藤一利さんに話されたそう。「そんなことってあるのでしょうか」という半藤さんの問いに司馬さんは「いや、一つだけある」と答えたそうです。それは「自然をこれ以上壊さないこと」。

 そのまま「自然を壊さないこと」を公約にしろといはいいませんが、司馬さんのこの考え、みなさんはどう思いますか?



『司馬遼太郎 リーダーの条件』
 著者:磯田 道史 (著), 半藤 一利 (著), 鴨下 信一他 (著)
 出版社:文藝春秋
 価格:819円
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