ある女性社員を上司がほめたことで、その他の女性社員の顔色が変わったことはありませんか?

 女性が活き活きと、そして気持ちよく働くためには職場の人間関係が大きなウエイトを占めます。単独行動よりも集団行動を、自己主張して自分を目立たせるよりも周囲と調和し、うまくやっていくことを重んじることの多い女性にとって、自分の置かれた境遇を理解してもらい、親密で心地よいコミュニケーションがとれることは何よりも大切なことです。そのような環境であれば、女性は「仕事が好き」と感じ、キラキラと素敵な笑顔になって、仕事に意欲的に取り組めるのです。

 そうはいっても「なかなかコミュニケーションがうまくいかない」「不機嫌な女性社員が多い」と嘆く方もいるでしょう。ちょっとした変化にも敏感に反応するほどきめ細やかな感性をもっている女性は、その敏感さやきめ細やかさゆえに「そんなことで」と思うようなことにも傷つき、マイナス方向に気持ちのベクトルが向いてしまうことがあります。

 「女性スタッフを叱りづらい」「よかれと思ってほめているのに裏目に出てしまう」「職場を仕切っているお局女子に振り回される」「チームの人間関係がうまくいかない」と、女性社員との接し方に困っている人は、案外少なくないのです。

 接客アドバイザーの北山節子氏は、著書『不機嫌な女子社員との付き合い方』で、"大勢の前で1人の女性をほめてはならない"とアドバイスしています。

 「朝礼である女性スタッフをほめたら、他の女性陣の表情が曇ったんだよ」と、男性社員が憂うつそうにいいます。男性の上司は、よかれと思って外見や知性をほめることがあります。しかし、まわりの女性たちは、その場は笑顔でうなずいているかもしれませんが、心のなかでは「本当は違うのに......」と思っていることもあります。いずれにせよ、ほめられた当人以外には、「私はほめてもらえなかった」という印象を強く残します。また、「この人は見かけで判断する」「○○さんに好意をもっている」と考えてしまう女性も少なくなく、ときには嫉妬心に火がついたり、セクハラと思われたりすることも。

 では、社内営業成績1位になった女性の部下がいたら、あなたならどうほめますか?

 大勢の前では、1人をほめるのではなく、全員を立てるかたちで発表すれば、みんなのモチベーションが高まります。「みんなで協力してがんばった結果、私たちのチームからナンバー1がでました」「みんな、よくフォローしてくれました」とほめれば、チーム意識を高めるのにもプラスになり、ほめられた当人も「みなさんのおかげでがんばれました」と言えるのです。

 女性社員が不機嫌なのには理由があります。その理由を解明することで、社内の雰囲気を変えることができるのです。



『不機嫌な女子社員とのつき合い方』
 著者:北山 節子
 出版社:ポプラ社
 価格:1365円
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