日本企業はグローバリズムにどう対峙するか

 「日本人材ニュース創刊20周年記念シンポジウム」(本紙主催、記念講演協賛=ヒューマン・アソシエイツ、A・ヒューマン)が昨年11月13日、多摩大学ルネッサンスセンターで開催され、企業の人事担当役員ら多数が参加した。

 「人材が企業の成長を決める〜グローバル・変革期の人材の採用・育成〜」をテーマに、日本経済をリードする経営者、学識者が講演を行った。講演の要旨を紹介する。第3回は、中谷 巌 多摩大学教授・ルネッサンスセンター長。

グローバル資本主義の貢献が副作用をもたらした

 社会主義の「実験」が失敗して以来、グローバル資本主義とは、「グローバル資本が国境を超えて自由に投資ができるようにすることこそ、世界経済を活性化するために不可欠な経済システム」であるとされてきた。

 実際、グローバル資本は、この20年ほどの間に、中国やインドなど、新興国経済の飛躍的発展を可能にしただけでなく、世界経済の活性化に大きく貢献した。しかし、その一方で、それは同時に世界に大きな副作用をもたらした。



経済の不安定化、格差の拡大、環境破壊が進行

 第一は、世界経済の不安定化である。

 投機から生まれるグローバル資本の大きな流出入は国民経済に壊滅的な打撃を与えた。事実、アメリカのサブプライムローンに端...(もっと読む


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