女性幹部の紹介案件に時代の変化を感じる

 未曾有の経済危機に見舞われた日本企業。不況を乗り越え、次の成長を目指すためには優秀な人材の獲得が欠かせないが、グローバル企業の多くが活用しているエグゼクティブ・サーチへの理解は十分とは言えない状況だ。

 日本企業の発展と優秀な人材の獲得に、エグゼクティブ・サーチはどのような役割を果たし得るのか。また、トップ・ヘッドハンターはどのような活躍をしているのか。

 女性ヘッドハンターのパイオニアであるコーン・フェリー・インターナショナルの橘・フクシマ・咲江日本担当代表取締役社長に、これまでの経験から心に残るエグゼクティブ・サーチについて聞いた。

米国アパレル会社の依頼、「歩く広告塔」を探す

 どのサーチも思い出深く、選ぶのは難しいのですが、特に思い出に残っているサーチが三つあります。一つ目は、1990年代の初め、私がこの仕事について2年目のことでした。当時、社長のヘッドハンティングの対象は100%男性という時代でしたが、米国の有名なアパレル会社が日本法人設立のために女性社長を探していました。

 クライアントは米国のCEOでした。求めていた人材は、女性で50 歳代、収益の管理を経験したことがあり、ファッションセンスがあって、英語ができる、ということが要件でした。また、ウォーキング・アドバタイズメント、いわゆる「歩く広告塔...(もっと読む


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