若者の「社会人基礎力」を高める投資を

 本紙インタビュー前編で、「ダイバーシティが人材戦略を変える」と指摘し、柔軟性と安定性に基づく人材戦略や雇用管理の姿を示した諏訪教授。

 戦略的な持続可能性を考えられるリーダーの育成、企業の人材育成のあり方について聞いた(後編)。

前に踏み出す力が問われる変化の時代

リーダーを育てるにはどうすれば良いでしょうか。

 リーダーに育つ可能性がある人に場(機会)を与えることこそが自然な対処法でしょう。場において鍛えられていくべきです。昔の軍隊や最近の官僚の不祥事を見ても、いびつなエリート教育は不自然で、無理が生じるようです。

 私は数年前から経済産業省で社会人基礎力の議論をしてきました。これからの人材に必要なのは「前に踏み出す力」「考え抜く力」「チームで働く力」の3つ。

 確かに戦後の教育も「考え抜く力」の一定部分は鍛えてきたと思います。受験勉強は限られた時間や制約条件の中でいろいろ工夫して勉強を進めていくわけですし、難関大学ほど応用力を問う問題が出ます。

 ところが、そこを突破した人たちの「前に踏み出す力」は怪しい。正解、つまり過去を見て失敗なく進めることが得意な人たちは、欧米を見て、その正解(過去)の延長線上で伸びていける時代は良かったのですが、ここ20年ほど通用しなくなってきました。

 失敗す...(もっと読む


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