2010年3月新卒学生の就職活動が最初の山場を迎えている。ゴールデンウィークまでにすべての内定を出す企業がある一方、昨年に比べて内定を出す時期が遅れているという声も聞かれ、じっくりと学生を見極めようとする企業も多く、昨年と一転して超買い手市場の様相を呈している。

求人倍率1.62倍、昨年から大幅ダウン

 日本経団連の倫理憲章を意識した大手企業は4月から採用選考を本格的にスタートさせた。昨年後半からの不況で採用計画を見直した企業も多く、採用人数を絞り込んで優秀な学生を見極めようとする企業も多い。内定のハードルが高くなり、学生の苦戦が伝えられている。

 昨年までの売り手市場から一変し、学生には厳しい就職活動になっていることが各種の調査からも明らかになっている。リクルートワークス研究所が発表した2010年大卒の求人倍率は1.62倍で、昨年からマイナス0.52ポイントの急落となった。

 就職氷河期と言われた1996年卒(1.08倍)、IT バブル崩壊後の2000年卒(0.99倍)に比べると高い水準にあるが、前年(2.14倍)からの減少幅は大きく、企業の採用意欲の急速な低下を反映する結果となっている。

 求人倍率を従業員規模別にみると、「従業員1000人未満企業」で3.63倍、「従業員1000人以上企業」で0.55倍。従業員1000人以上企業への就職希望者は昨年より増加しており、学生の就職希望が大手企業に移行していることがうかがえる。
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