28日のセリエA第26節でウディネーゼとの一戦を迎えるインテル。3試合連続ドロー中のインテルにとって、落ち着きを取り戻し、ミランやローマの追撃を跳ね返すための最良の薬は、勝利を取り戻すことだ。3試合連続ドローというのは珍しいことだが、ネガティブな記録ではない。昨年もインテルは4月11日から26日にかけ、ホームでパレルモと、アウェーでユヴェントスと引き分けてから、敵地でナポリに敗れている。そして4試合目のホームでのラツィオ戦で、勝利を手にしているのだ。

さらに、マッシモ・モラッティ会長は、ジョゼ・モウリーニョ監督がインテルから去る可能性を遠ざけるのにつなげたいと望んでいる。インテル側は、同監督がイタリアでの冒険を終わらせる一歩手前にいると強く感じているのだ。クラブが絶頂期にある、まさにその時にである。

モラッティ会長が継続的に公の場でモウリーニョ監督を称賛しているのは、偶然ではない。同会長はこの数日、モウリーニョ監督の味方として寄り添っている。モラッティ会長もアンジェロマリーノ・モラッティ副会長も、モウリーニョ監督の代わりになれるような指揮官を見い出せていないのだ。

ボルドーのローラン・ブラン監督のことは非常に気に入っているが、“軍曹”モウリーニョ監督の穴を適切に埋めるには、おそらくファビオ・カペッロ(イングランド代表監督)のようなカリスマや、リヴァプールのラファエル・ベニテス監督らが必要だろう。