チェルシーのカルロ・アンチェロッティ監督は24日に行われたインテルとのチャンピオンズリーグ決勝トーナメント1回戦ファーストレグ終了後、審判の判定にはもうコメントしていないと語った。だが試合から一夜明け、イングランドメディアの報道を見る限り、サロモン・カルーに対するワルテル・サムエルのファウルにPKを与えなかったゴンサレス主審のジャッジが、イングランドを怒らせたのは間違いないようだ。

『サン』はゴンサレス主審のジャッジについて、『Kalouless』『blue murder』というタイトルで報じるとともに、記事の中ではアンチェロッティ監督の「明らかなPKだった」というコメントを紹介。また、問題のシーンの写真が言葉よりも雄弁に物語っている。一方で、同じ写真を掲載している『タイムズ』は、インテル、そして何より古巣相手に「特別な勝利を味わった」ジョゼ・モウリーニョ監督の功績も言及した。また、『デイリー・メール』や『デイリー・ミラー』なども、モウリーニョ監督はスペシャルだと伝えている。

だが、PKのこととは別に、カルーのゴールによって、チェルシーがスタンフォード・ブリッジでのセカンドレグにある程度安心して望めるのも確かなことだ。『ガーディアン』は「チェルシーは傷を負ったが息をしている」、『デイリー・スポーツ』は「ひどいスコアじゃない」と報道。『デイリー・スター』は「勇気あるパフォーマンス」を称賛し、カルーの「決定的なアウェーゴール」が「致命的(『デイリー・エクスプレス』)になると伝えている。

つまり、落ち着いて寝ることができるはずということだ。ただ一つ、GKペトル・チェフのケガというアクシンデントがなければ…。一部のイングランドメディアは、すでに「シーズン絶望」や「ひざのじん帯損傷」などと報じている。もしもこれが確定すれば、アンチェロッティ監督にとってはインテルとのセカンドレグだけではなく、マンチェスター・ユナイテッドやアーセナルとのリーグタイトル争いにも影響するだろう。