フランス代表のレイモン・ドメネク監督が25日、来月3日に行なわれる国際親善試合スペイン戦のメンバー24人を発表した。

 今回はW杯メンバー最終選考の前に行なわれる試合としては最後。この意味で非常に重要な一戦だが、DF陣ではギャラス(アーセナル)、スキラチ(セビージャ)、アビダル(バルセロナ)、MFではアルー・ディアラ(ボルドー)、アブー・ディアビ(アーセナル)、FWではベンゼマ(レアル・マドリー)、ジニャック(トゥールーズ)を故障で欠き、ドメネク監督が描いてきた構想でチームを組めない状況が苦しい。

 故障者が重なったセンターバックのポジションには、ブームソンとラミが復帰、今季からボルドーで頭角を現しているシアニが初招集を受けた。調子を落としているメクセス(ASローマ)の返り咲きはむずかしそうだ。左SB エヴラの控えには、アーセナルのクリシでなく、リヨンのシソコが選ばれた。

 MFには、ファンから代表入りを待望されていたマルセイユのシェイルー(28)が初選出。リーグ・アン278試合出場を誇るベテランだ。一方で、インテルからマンチェスター・シティに移籍して間もないパトリック・ヴィエラは、またしても招集が“見送り”に。ドメネク監督は「まだフル出場は2試合だけ。つづけて試合に出るまで待つ」と慎重だ。

 FWには、ここ最近、調子を上げてきたベン・アルファが16ヶ月ぶりに代表復帰。プレミアリーグで得点ランキング5位につけるルイ・サアに至っては、3年4ヶ月ぶりの復帰となる。ギリシャのパナシナイコスで活躍するジブリル・シセのカムバックはならず。ドメネク監督は「調子を上げているのはうれしいし、視察にも行ったが、このポジションはライバルが多い」と説明した。なお、ケガが長びいたリベリも半年ぶりの代表となる。

 今回選ばれたメンバー24人は以下の通り。

GK
セドリック・カラソ(ボルドー)
ユーゴ・ロリス(リヨン)
スティーブ・マンダンダ(マルセイユ)

DF
ジャン=アラン・ブームソン(リヨン)
ミカエル・シアニ(ボルドー)
アリ・シソコ(リヨン)
ジュリアン・エスキュデ(セビージャ=スペイン)
パトリス・エブラ(マンチェスターU=イングランド)
ロッド・ファニ(レンヌ)
アディル・ラミ(リール)
バカリ・サニャ(アーセナル=イングランド)

MF
ブノワ・シェイルー(マルセイユ)
ラサナ・ディアラ(レアル・マドリー=スペイン)
ヨアン・グルキュフ(ボルドー)
ムサ・シソコ(トゥールーズ)
ジェレミー・トゥララン(リヨン)

FW
ニコラ・アネルカ(チェルシー=イングランド)
ハテム・ベン・アルファ(マルセイユ)
シドネー・ゴヴ(リヨン)
ティエリ・アンリ(バルセロナ=スペイン)
フロラン・マルダ(チェルシー=イングランド)
ロイック・レミ(ニース)
フランク・リベリ(バイエルン・ミュンヘン=ドイツ)
ルイ・サア(エヴァートン=イングランド)