「やっと、キム・ヨナ選手にSPで少し追いつけたかなという感じがします」。バンクーバー五輪女子フィギュアスケートSPを終え、こう語った浅田真央。1位のヨナに4.72ポイントの差で2位につける彼女はフリーの演技に全てを懸ける。

だが、金メダルの本命=ヨナを制し、逆転するのはこの上なく難しい。それでも、浅田の逆転勝利を「可能です」と言い切るのは、トリノ五輪金メダリストの荒川静香だ。

24日に放送された日本テレビ「NEWS ZERO」番組内で解説を務めた荒川は、「キム・ヨナ選手は、SPで得点を稼いで貯金するタイプなんですけど、浅田選手というのはフリーが得意でさらには、今調子がいいということもありますので、以前(2007年3月の世界選手権で浅田はフリーでヨナとの10.63差を逆転)、10ポイント差を逆転して勝ったという経緯を考えると、浅田選手の4.72というポイント差は大きな差ではなくて、フリーでまだまだ逆転できるというふうに思っているんじゃないかなと思う」と見解を述べ、期待を寄せるのだった。

また、SPで4位につけた安藤美姫については、「フリープログラムではミスなく滑り終えれば、メダルは見えてくる」と、やや普通のコメントを残した荒川。運命のフリー、その結末は――?