20日のセリエA第25節でサンプドリアと対戦するインテル。ジョゼ・モウリーニョ監督はチェルシーとのチャンピオンズリーグ決勝トーナメント1回戦ファーストレグのことは考えず、最大限の注意を払うように求めている。

「サンプドリアは好調なチームだ。今は4連勝中だね。だが、相手がたとえ困難な状態だとしても、私にとっては何も変わらない。これが我々にとって最も重要な試合であり、私は何も変えたりしないよ。ターンオーバーもなければ、チェルシーのことも考えない。大事なのはサンプだけだ。私は彼らに敬意を払っているし、だからこそ最も重要なメンバーで試合に臨む」

サンプにFWアントニオ・カッサーノがいれば(同選手はケガで欠場)、違いとなっていだろうか?

「分からないよ。インテルとの対戦になると、多くのチームがフォーメーションやその姿勢を変えてくる。サンプがその例だったんだよ。前半戦の対戦では、中盤をダイヤモンドにして、それ以降その形は使っていない。ほかのチームは我々との試合になると、ワールドカップ決勝戦かのように戦ってくるんだ。これは批判ではなく、現実だよ。だから、サンプ戦に集中することが大切なんだ。カッサーノがいるのといないのと、どちらが簡単か? それは分からないんだ。大事なのは、彼らの調子が良いということ。彼らは素晴らしい順位におり、それこそが大事なことなんだ」

また、同監督は招集メンバーについて、「デヤン・スタンコビッチとサミュエル・エトーの調子は良い。マリオ・バロテッリとダヴィデ・サントンは違う。だから、彼らは招集しなかった」と話している。

インテルはパルマ戦、ナポリ戦と、ここ2試合で引き分けが続いている。何かの警告ということだろうか?

「まったく違う。1月や2月の時点でリーグ戦にケリをつけるなんて、ルクセンブルクやリヒテンシュタイン、マルタなどでしかあり得ないことだ。重要なリーグの順位表を見てみれば、上位2チームの勝ち点差は少ししかないはずだ。リーグ戦とはこういうものだよ。リードが大きいときもあれば、困難なときもある。我々は難しい場所で2試合ドローに終わった。私にとってはポジティブな2ポイントだよ。確かに我々は少し疲れているが、問題ではない。今に始まったことでもないし、大騒ぎすることでもないよ」

一方、レアル・マドリーとコンタクトがあったという噂について、モウリーニョ監督は次のように一蹴している。

「私はその遊びに加わらないよ。私が記者会見でしか話さず、それ以外で私のインタビューを見つけることは、ほぼ不可能だ。それを受け入れるのは難しいのかもしれない。イングランドではチェルシー戦について私のコメントが求められるのも分かっている。だがそれについては、(試合前日の)火曜にしか話さないよ。誠実なメディアとそうじゃないメディアがあって、私とレアルの間にコンタクトがあるというような、こういう話をつくり上げるメディアがいるのも分かっている」