地デジチューナーを搭載した「VSPEC」のオリジナルパソコン
連日のバンクーバーオリンピック中継で、テレビの前に釘付け状態という人も多いだろう。
オリンピックに限らず、スポーツ中継やドラマのテレビ放送は、ついつい見入ってしまうものだ。

そんなテレビも、地上アナログ放送終了まで余すところ一年となった。

高画質の地上波デジタル放送のテレビの買い換えが盛んに叫ばれている中、通常のテレビよりも便利なもうひとつのテレビが注目を集めている。テレビパソコン(以下 テレパソ)だ。

テレパソは、テレビとパソコンが一体化したものだ。
テレビを見るだけでなく、多重録画など、パソコンの便利な機能が使えるマシンなわけだが、今、そのテレパソが大きく変貌していると、VSPEC店長の山口氏は語る。

テレパソは、いったいどのような変貌を遂げているというのだろうか

■スカイツリーを超えろ!超絶高速な地デジBTOパソコン誕生へ
メーカーが販売する地デジ対応パソコンでも、テレビでは、高価格な製品しか搭載してない。2番組の同時視聴や録画は、当たり前のようにできるわけだが、 VSPECのようなパソコン専門ショップの地デジ対応のテレパソでは、スペックを自由にカスタマイズできることから、メーカー製テレパソでは難しい機能や性能を実現できるという。

例えば、ハイビジョンのテレビ番組を見ながら、動画再生やiPod・iPhoneやケータイ用の動画変換も同時に処理するとった芸当だ。技術スタッフのイチロー氏によると、このような、高負荷な作業も快適にこなせるという。

今回は、YouTubeの動画を見ながら地上波デジタル放送のハイビジョン番組をチェックして、裏で同時に別のハイビジョン番組の録画に挑戦してみた。

インターネット回線を使用しながら動画視聴、地デジ放送の視聴、バックグラウンドで番組録画と3つの高負荷な作業を同時に行うわけで、コストカットで性能を抑えたマシンでは、難しい芸当だ。

こんな離れ業も、インテル Core i7 860プロセッサーを搭載し、地デジチューナー2枚挿しという環境なら、苦もなく実現できるのだ。

今回テストに使ったパソコン環境は、以下のとおり。

●「地上最強の地デジパソコン」の環境
CPU:Core i7 860 2.80GHz クアッドコア
メモリー:DDR3-1333 4GB
グラフィックス:nVIDIIA GeForce9800GT 512M
マザーボード:ASUS P7P55D EVO
OS:Windows 7 Professional 32bit
地デジチューナー:IO DATA GV-MVP/VS 2枚挿し

画面表示 :1チャンネル(ハイビジョン放送)
同時留守録:1チャンネル(ハイビジョン放送)
動画再生 :YouTubeの動画再生(IE8.0)

テストに使用した地デジチューナーは、アイ・オー・データ機器社製「GV-MVP/VS」だ。今回は2枚挿しで使用したが、マザーボードのPCIスロットが空いていれば、最大8枚まで地デジチューナーカードを挿すこともできる。
つまり!8チャンネル同時録画が可能な「地上最強の地デジパソコン」を作ることだってできるのだ。
VSPECの「地上最強の地デジパソコン」大画面液晶セット

■ショップパソコンの驚くべきパフォーマンス
既製品のパソコンでは、YouTubeの動画を見ながら地上波デジタル放送のハイビジョン番組をチェックして、裏で同時に別のハイビジョン番組の録画だけで、かなり高負荷となる。

ところが、今回 組み立ててみた「地上最強の地デジパソコン」では、これだけの高負荷な作業にも関わらず、なんとCPU負荷率はわずか9%に抑えられているのだ。
Windows タスクマネージャーのパフォーマンスの画面(CPU負荷)

つまり、これだけの作業を同時進行させても、ハードウェアは、まだまだ余裕を持っているので、ほかの作業も同時を処理することができるというわけだ。
「地上最強の地デジパソコン」の動作画面

■時代は地上最強のタッチ地デジパソコン
今回の「地上最強の地デジパソコン」は第一弾ということもあり、通常の液晶モニターで試してみた。

しかし、今後のトレンドは、Windows 7の特長でもあるマルチタッチだ。
マルチタッチ対応の液晶モニターを使えば、Windowsタッチ機能を使って、番組予約も画面の番組表から指タッチで直接行えるわけだ。

Windowsタッチ機能は、パソコンの性能が高くないと快適に動かない。前回の84倍速アップ!Win 7時代はグラフィックスが決め手でも解説したように、十分な性能を持たないパソコンでWindowsタッチ機能を使えば、動作が重くなってしまうのだ。

実際、Windows 7のマルチタッチ体験パック「Touch Pack」に収録されている「Microsoft Surface Globe」などを動かすには、かなりの画面描画パワーが要求される。初心者が対象のソフトではあるが、快適さにおいて、高機能なグラフィックスカードを搭載したパソコンとそうでないパソコンの差は、もはや明白であろう。

地デジ放送の切り替えを来年に控え、テレビとレコーダーの買い換えが叫ばれている。
しかし、リーズナブルなコストと多様な機能の地デジ対応のテレパソであれば、地上最強のテレパソを手にすることも決して夢ではないのかもしれない。

地上最強のテレパソに興味のある人は、VSPECのようなパソコンショップに相談してみると良いだろう。

※「Microsoft Surface Globe」はVirtual Earth 3Dエンジンを使った世界地図。画面を指でなぞることで、地上を移動したり、地域情報を表示したりすることができる。

■オリジナルパソコンの老舗「VSPEC
最強のカスタマイズとサポートを提供するパソコンショップ。今春より PC設置サービスを開始予定。近日中に、Windows 7環境でのXPモードを簡単に設定できる自社開発ソフトウェアを無償配布の予定。現在、ノートパソコン購入者を対象に、50人に1人が無料となるキャンペーンも展開中。

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