学会が抗議した『戦国BASARA3』 / 重病で狂気に走る武将は史実ではなかった

写真拡大

人気ゲーム『戦国BASARA3』 に登場する実在した武将・大谷吉継。「重い病に侵されており、(中略)己の身のみに降りかかった不幸を許容することができず、すべての人間を不幸に陥れることを目的に〜」というキャラクター設定がされている。

その武将のキャラクター設定がハンセン病患者を深く傷つける内容だとして、日本ハンセン病学会がゲームメーカーに対し抗議。「偏見や差別を招くような表現を避けてほしい」と要望書を提出していた件で、新事実が判明した。

ゲーム情報サイト『ファミ通ドットコム』の取材によると、『戦国BASARA3』 のプロデューサー小林裕幸さん、「史実を作ろう」との思いのもとに『戦国BASARA3』を制作したのだという

大谷吉継がハンセン病(らしい)といわれているのは史実通りだ。しかし、『戦国BASARA3』 のキャラクター設定を読む限りでは、あたかも「自分だけがハンセン病になった不幸を呪い、すべての人間を不幸に陥れようとしている」と読み取れる。確かにハンセン病患者にとって心が痛むプロフィールだ。

しかしこれが史実の通り作られたキャラクター設定ならば、配慮が足りないとはいえ百歩譲って許せる部分はあったかもしれない。『ファミ通ドットコム』の取材にもあったように「史実を作ろうとの思いのもとに『戦国BASARA3』を制作した」というのであれば、まだ良かった。

しかし大谷吉継が重病で狂気に走ったという事実はない。むしろ友情や正義を重んじる義人(ぎじん)として愛され、大谷吉継が亡くなった後も多くの人たちが、その正義感ぶりを評価していたという。つまり、史実を作ろうとの思いで作られた『戦国BASARA3』は、少なくとも大谷吉継のキャラクター設定において「史実」というルールが適用されていないようである。

インターネット上には、小林プロデューサーの『戦国BASARA3』に関する発言に対し強い反発を示しているユーザーもいるようだ。また、情報ソースがどこなのか未確認だが、開発者が『戦国BASARA3』を「史実のゲームとして海外でも発売する」というような発言をしていたとの情報もあり、それにも多くのインターネットユーザーが反発の声を上げている。

しかし今回の騒動の問題点は「史実なのかフィクションなのか?」という点ではなく、差別や誤解を招く表現がされているという点だ。史実ならまだ許せたかもしれないが、史実でもないし単なる創作による「人を傷つけるようなキャラクター設定」であるならば、開発者はその内容に配慮すべきかもしれない。

このニュースの元記事を読む

■こんなびっくりニュースがあります