学生時代にあれだけ時間を割いて勉強したにも関わらず、「英語が苦手で・・・」という人は少なくありません。それは大学教授とて同じこと。「中学・高校の間、英語が苦手でした」という大阪大学大学院教授の河田聡先生は、「努力せずに、英語が6か月で話せる方法を、科学的に開発する」という教育工学のプロジェクトに携わり、ある1つの英語習得のポイントに気付いたそうです。

 そのポイントとは、「日本語は子音で決まり、英語は母音で決まる」ということ。極端な例ですが、アメリカで「Bob(ボブ)」と呼びかけると、「Tom(トム)」や「John(ジョン)」が振り返ることがあります。日本人には「ボブ」と「ジョン」は全然違いますが、アメリカ人にとっては母音の「O(オウ)」が同じなので、BobとJohnを聞き間違えることがあるのです。これはアメリカ人が子音より母音を聞いている証拠です。

 これは話す時も同じで、英語を発音する時は、子音よりも母音を正確に話すことが大切なのです。そしてそこで大事なのは、英語に存在する「短母音」と「長母音」という2つの母音を使い分けること。日本語の標準語には「長母音」はなく、外国人にとって一番難しい日本語は「おじさん」と「おじいさん」の違い(「おばさん」と「おばあさん」も同様)だそうです。

 しかし河田先生曰く、関西弁には長母音があります。例えば標準語で「目」や「芽」は「め」ですが関西弁では「めええ」に、また「木」や「気」は標準語では「き」ですが関西弁では「きいい」になります。関西弁にはこのような抑揚とリズムがあるので、先生は「通じる英語を習得するためには、まず関西弁を学ぶことをお勧めします。本気でのお勧めです」と言っています。

 英語を習得しようと思ったら、海外に行く前に、まずは関西に行ってみる?



『論文・プレゼンの科学』
 著者:河田 聡
 出版社:アドスリー
 価格:1575円
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