『私は旅や探検家が嫌いだ。それなのに、いま私はこうして自分の探検旅行のことを語ろうとしている。だが、そう心を決めるまでにどれだけ時間がかかったことか!』と、フランスの社会人類学者で思想家のクロード・レヴィ・ストロースは、1930年代のブラジルでの旅の記録をまとめた著書『悲しき熱帯』(1955年)で語りました。
 
 そして、2009年。サラリーマンの安居良基氏も自分の探検旅行を静かに語りはじめました。その著書は『世界でもっとも阿呆な旅』。13年もの月日をかけてあちこち訪問した世界中の珍地名が紹介されています。

 たとえば、オランダ海岸部、ハーグ近郊の"スケベニンゲン"というリゾート地。町には「カジノ・スケベニンゲン」や「スケベニンゲン博物館」などがあるそうです。ちなみに、東京・銀座には「銀座スケベニンゲン」というレストランがあります。看板メニューのパスタ"スケベニンゲン"は、ワインたっぷりのスープスパゲッティ。お酒が弱い人にはおすすめできないほど、ワインが入っていて、お酒で女性を酔わせようとするようなスケベ人間には注意が必要です。
 
 ほかにも、オーストラリアの"エロマンガ島"やマレーシアの"パンティ"、アルゼンチンの"マルデアホ"、ミクロネシアの"クサイ島"など、とてもここでは紹介できないような地名ばかりを訪れた旅の記録は、全ページカラー印刷で写真もキレイ。ぱらぱらと眺めるだけで、変な地名の土地を旅した気分になれます。

 また、海外だけでなく日本国内にも多くの珍地名があります。北海道の"ヤリキレナイ川"や山形県の"面白山"、長野県の"のぞき"、三重県の"股毛"、鳥取県の"ハワイ"など一瞬目を疑うような地名がいろいろとあるものです。

 GWの予定が決まっていない人は、こんな変な名前の場所を訪れる旅に、出かけてみるのはいかがでしょうか?



『世界でもっとも阿呆な旅』
 著者:安居 良基
 出版社:幻冬舎
 価格:1575円
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