【杉山茂樹コラム】祈るよりジタバタしたい
韓国戦の採点。
GK楢崎6 3失点は彼の責任ではない。
DF内田5.5 よく頑張ってはいたけれど、何かを示したわけではない。
DF闘莉王5 一発退場。なぜかそう怒る気にはならない。
DF中沢4.5 祝100代表。だが、プレイはヨレヨレ。限界を迎えている。
DF長友5.5 攻撃参加に形がない。運動量の割にチャンスに絡めず。
MF稲本6 稲本向きの試合展開だった。
MF遠藤5.5 可もなく不可もなく。パスにプラスアルファが欲しい。
MF中村憲4.5 ミス多し。巧さなし。4戦連続不調。このままでは本大会では使えない。
MF大久保5 光るモノなし。
FW岡崎4 動きすぎで殺気なし。ストライカーらしさを表現できず。
FW玉田4 すべて中途半端。具体性のないプレイとはこのこと。
※ 交代選手
DF岩政5 不安定。もし本大会で中沢と組んだら、1試合で3点は奪われそうだ。
MF香川5 交代出場した選手が、途中で下げられることほど格好悪いモノはない。
FW佐藤寿(採点不能)使うなら、もう10分早く。
岡田4.5 年俸1億円以上。これ以上美味しい商売はない。「辞任」は確かに損。
東アジアで3位になったチームの目標が、W杯ベスト4。これはどう考えてもおかしい。試合後の記者会見で、こうした常識外れをいまだ口にする人物と、サッカー協会はこの後も付き合っていくつもりなのか。困ったことに、犬飼さんは「総合的に判断して、現時点では代えない方がいいと思っている。リスクが大きい」と、述べたが、「総合的に判断」すればこそ代えるべきなのである。
後任が良い結果を出せる保証はどこにもない。岡田ジャパンが0勝3敗に終わるとも限らないが、問題は、もはやピッチの上に限った話ではなくなっている。岡田サンが発するおかしな「気」がこれ以上蔓延すれば、サッカー産業そのものが崩壊する。もし僕が広告代理店の社長なら、あるいは大手スポンサーの社長なら、サッカー協会に乗り込んでいき、会長に直談判するだろう。このまま放置すれば、広告価値は下落の一途を辿る。大袈裟に言えば、後任は常識的な人なら誰でも構わない。岡田サンを代えることに意義がある。
サッカー代表監督交代劇は、ドタバタ劇だが、エンタメ性も十分にある。ドタバタ劇であればあるほど「面白い」。一方で「ドタバタ劇」は、サッカー協会にとっては不都合だ。格好良くないモノになる。犬飼さんはそう思っているはずだが、モノは考えようだ。「格好悪さ」と「面白さ」を天秤に掛ければ、僕が会長なら恥を忍んで「面白さ」を取る。開き直り、それで世の中を湧かせることを考える。サッカー協会は、アマチュアの団体か、プロの団体か。いまそれこそが問われているポイントだ。
率直に言っていまの岡田ジャパンの症状は、末期がん同然だ。そこで岡田続投は、神頼みそのものになる。
ジッと手を合わせ、お祈りする行為と変わらない。サッカー協会は、すべてのサッカーファンに、一緒になってお祈りしてくださいと頼んでいるわけだ。
でも僕は、その一員に加わりたくない。お祈りなんかする前に、ジタバタしたい。名医を捜し、可能な限り動き回る。世界中の指導者にメールや手紙を出し、「手術してもらえませんか」と頼みまくるだろう。ビラも配れば、張り紙もする。予算はたんまりあるので「日本代表監督求む」の広告もバンバン打つつもりだ。手を挙げる人は、ごまんといるはずだ。で、書類審査を行い、プレゼンさせる。それをオープンに行えば、「番組」としても面白いモノになる。
人がジタバタする姿を見るのは、意外に面白い。こうなったらサッカー協会は、格好など付けずに、自らを笑いの種にするしかない。それぐらいしないと、冷めたファンの関心を取り戻すことはできない。いま、この世界に決定的に欠けているのは「明るさ」であり「笑い」だ。スポーティではないうえに、面白くない。非エンタメ性の象徴とも言うべき岡田サンは、いち早く除去されなければならない。
一方で、お笑い心を存分に備えた原サン(技術委員長)は、この状況とどう向き合うつもりなのか。元気がなさそうに見えるのは、気のせいではないと思う。犬飼さんの尻を叩くのはもはや原サンしかいない。「コンセプトは間違っていない」などと、嘘っぽい発言をしている場合ではない。それこそリスク覚悟で、ファンのために一肌脱いで欲しいものである。
■関連記事
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・下落していく商品価値
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GK楢崎6 3失点は彼の責任ではない。
DF内田5.5 よく頑張ってはいたけれど、何かを示したわけではない。
DF闘莉王5 一発退場。なぜかそう怒る気にはならない。
DF中沢4.5 祝100代表。だが、プレイはヨレヨレ。限界を迎えている。
DF長友5.5 攻撃参加に形がない。運動量の割にチャンスに絡めず。
MF稲本6 稲本向きの試合展開だった。
MF遠藤5.5 可もなく不可もなく。パスにプラスアルファが欲しい。
MF中村憲4.5 ミス多し。巧さなし。4戦連続不調。このままでは本大会では使えない。
MF大久保5 光るモノなし。
FW岡崎4 動きすぎで殺気なし。ストライカーらしさを表現できず。
FW玉田4 すべて中途半端。具体性のないプレイとはこのこと。
DF岩政5 不安定。もし本大会で中沢と組んだら、1試合で3点は奪われそうだ。
MF香川5 交代出場した選手が、途中で下げられることほど格好悪いモノはない。
FW佐藤寿(採点不能)使うなら、もう10分早く。
岡田4.5 年俸1億円以上。これ以上美味しい商売はない。「辞任」は確かに損。
東アジアで3位になったチームの目標が、W杯ベスト4。これはどう考えてもおかしい。試合後の記者会見で、こうした常識外れをいまだ口にする人物と、サッカー協会はこの後も付き合っていくつもりなのか。困ったことに、犬飼さんは「総合的に判断して、現時点では代えない方がいいと思っている。リスクが大きい」と、述べたが、「総合的に判断」すればこそ代えるべきなのである。
後任が良い結果を出せる保証はどこにもない。岡田ジャパンが0勝3敗に終わるとも限らないが、問題は、もはやピッチの上に限った話ではなくなっている。岡田サンが発するおかしな「気」がこれ以上蔓延すれば、サッカー産業そのものが崩壊する。もし僕が広告代理店の社長なら、あるいは大手スポンサーの社長なら、サッカー協会に乗り込んでいき、会長に直談判するだろう。このまま放置すれば、広告価値は下落の一途を辿る。大袈裟に言えば、後任は常識的な人なら誰でも構わない。岡田サンを代えることに意義がある。
サッカー代表監督交代劇は、ドタバタ劇だが、エンタメ性も十分にある。ドタバタ劇であればあるほど「面白い」。一方で「ドタバタ劇」は、サッカー協会にとっては不都合だ。格好良くないモノになる。犬飼さんはそう思っているはずだが、モノは考えようだ。「格好悪さ」と「面白さ」を天秤に掛ければ、僕が会長なら恥を忍んで「面白さ」を取る。開き直り、それで世の中を湧かせることを考える。サッカー協会は、アマチュアの団体か、プロの団体か。いまそれこそが問われているポイントだ。
率直に言っていまの岡田ジャパンの症状は、末期がん同然だ。そこで岡田続投は、神頼みそのものになる。
ジッと手を合わせ、お祈りする行為と変わらない。サッカー協会は、すべてのサッカーファンに、一緒になってお祈りしてくださいと頼んでいるわけだ。
でも僕は、その一員に加わりたくない。お祈りなんかする前に、ジタバタしたい。名医を捜し、可能な限り動き回る。世界中の指導者にメールや手紙を出し、「手術してもらえませんか」と頼みまくるだろう。ビラも配れば、張り紙もする。予算はたんまりあるので「日本代表監督求む」の広告もバンバン打つつもりだ。手を挙げる人は、ごまんといるはずだ。で、書類審査を行い、プレゼンさせる。それをオープンに行えば、「番組」としても面白いモノになる。
人がジタバタする姿を見るのは、意外に面白い。こうなったらサッカー協会は、格好など付けずに、自らを笑いの種にするしかない。それぐらいしないと、冷めたファンの関心を取り戻すことはできない。いま、この世界に決定的に欠けているのは「明るさ」であり「笑い」だ。スポーティではないうえに、面白くない。非エンタメ性の象徴とも言うべき岡田サンは、いち早く除去されなければならない。
一方で、お笑い心を存分に備えた原サン(技術委員長)は、この状況とどう向き合うつもりなのか。元気がなさそうに見えるのは、気のせいではないと思う。犬飼さんの尻を叩くのはもはや原サンしかいない。「コンセプトは間違っていない」などと、嘘っぽい発言をしている場合ではない。それこそリスク覚悟で、ファンのために一肌脱いで欲しいものである。
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