Image by: MONCLER

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 「MONCLER(モンクレール)」は、「VISVIM(ビズビム)」中村ヒロキ氏をデザイナーに迎え、メンズの新しいライン「MONCLER V(モンクレール ブイ)」を発表した。これにともない、2010-11年秋冬シーズンの「MONCLER V」デビュープレゼンテーションが、2010年2月1日、自由学園 明日館にて開催された。

 新ライン「MONCLER V」は、「MONCLER」というブランドの古典的解釈に基づき、ウルトラモダンかつ本質的なスタイルコンセプトで表現したコレクションである。「MONCLER」のアーカイブコレクションに納められた50〜60 年代の様々なルックに着想を得たウェアやアクセサリー、シューズを含む約20スタイルから構成され、「MONCLER」の歴史を築いてきた伝統的なフォルムの数々が、全く新しいデザインコンセプトによって、より魅力的に生まれ変わった。「MONCLER」を象徴するトリコロールカラーが随所に配され、ロゴマークは白一色になって使用されている。

 メインアイテムに使用された素材は、コットンやカシミアといった天然素材。表面を起毛させたコットンはナチュラルワックス加工され、キルテットジャケットやウエストコートに使用。それらの裏地には、ヴィンテージ風プリントを施した同じ色調が使われてた。コットンモールスキンを用いたジャケットやウエストコートには、原型となったアウトドアウェアが誕生した当時の特徴的なディテールを採用しており、襟部分にあしらわれたやり字型のチップも、その一つだ。前身頃と襟に施された AMFステッチ(ハンドステッチミシン)は、真のハンドメイドの趣を醸し出すことに成功。同素材のトラウザーを含め、ヴィンテージ効果をより強調するために洗いがかけられている。

 取り外しができ、また、単体でも着用可能なダウンライニングが付いたパーカージャケット2モデルは、表面を起毛させたコットンを3L素材で覆うことにより、防水性を高めた。ダブルツイストコットンギャバジンで作られたチノ・パンツは、長い月日と日々の出来事を経て破れ、擦り切れたように見える加工が施されている。

 スエットシャツに用いられたのは、ウールとコットンのミックス素材。セーターは上質なピュアカシミア素材で、ハンドステッチで装飾が施された。シャツはオックスフォードコットンとコットンポプリンで作られ、エッジに施されたステッチが仕立ての良さを強調。襟首のトリコロールパイピングは、ブランドの愛国精神を象徴し、シャツには洗いがかけられている。

 ブーツには米ホーウィン社のレザーを使用し、履けば履くほど味が出る。アウトソールはイタリアのビブラム社による特注で、グッドイヤー製法で仕立てられた。当時の本格的な山登り用のパターンを用いつつ、街履き用に柔らかく作られているので履きやすさも抜群だ。ニット製のキャップやソックスなど、冬の装いを完成させるアクセサリーを含めた、トータルアイテムがラインナップする。


 デザイナー中村氏は、「MONCLER V」のデザインアプローチについて、「アルパインカルチャーのヘリテージを掘り起こす作業はとても楽しかったですね。このコレクションのために、3ヶ月間ほどヨーロッパのミュージアムなどでイメージソースを集めました。アメリカのアウトドアカルチャーは熟知しているつもりなのですが、ヨーロッパのアウトドアカルチャーはそれとは違っていて、とても興味深く勉強になりました。」とコメント。またコレクションの特徴について、「特に50〜60年代当時のアウトドアウェアを再現したくて、製品洗いによって風合いや暖かみを出しました。モンクレールで洗いをかけた製品というのは初めてではないでしょうか。一見シンプルに見えてヴィンテージのような印象ですが、実は最新テクノロジーによる素材加工や凝った仕立てが施されていて、実用性も兼ね備えています。シューズは凝って作られていますが、とても歩きやすいんですよ。サイズが合えば、女性にも履いてもらえるんじゃないかな。」と、自信の表情で述べた。


 「MONCLER V」デビューコレクションは、2010年8月より、「MONCLER」直営店や、日本をはじめとする世界の百貨店やセレクトショップなどで展開が予定されている。

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