スペイン『ペリオディコ』のインタビューで、自らの得点不足を心配していないと語ったバルセロナFWズラタン・イブラヒモビッチ。彼とトレードの形でインテルへ移籍したサミュエル・エトーについては話していないが(「エトーのことを聞かれないインタビューは初めてだ」)、イタリアについては言及している。

「イタリアでは1試合でチャンスが3、4度だ。ミスをしないように準備できていなければいけない。80分間もボールに触らないこともあるが、最後にチャンスは来ると分かっている。そして、そのチャンスを失敗してはいけないんだ。そのボールで評価されるんだからね。だからこそ、(フィリッポ・)インザーギや(ダヴィド・)トレゼゲといったストライカーたちが評価され、彼らが長く続けていけるんだ。彼らはたった一度のチャンスでゴールを決められる選手たちだよ」

「ここバルセロナでは、アヤックス時代に戻ったかのようだ。イタリアではプレーに関心はない。あそこは1−0が必要なんだ。勝利以外は大事じゃないんだよ。良いプレーをすると、『君は良いプレーをしたけど、何も勝っていないだろう?』と言われる。彼らにとって、良いサッカーなんて大事じゃないのさ。アヤックスでは1−0で勝っていると、ブーイングをされた。『そんなことあるのか?』って思ったよ。でも、ファンは良いサッカーを、スペクタクルを望んでいるんだ」

また、イブラヒモビッチはペップ・グアルディオラ監督やインテル時代のジョゼ・モウリーニョ監督、ユヴェントス時代のファビオ・カペッロ監督について、次のようにコメントしている。

「イタリアはグアルディオラのやり方を真似したがったけど、そんな簡単じゃない。彼は選手のように考えているし、とても能動的で、よく練習に参加する。これまでのオレはより受け身の指揮官が多かった。説明するよりも命令することに慣れている人たちだ。ペップは命令する警官でも、義務を課す独裁者でもない。彼は教授のように教えてくれるのさ。カペッロ、(ロベルト・)マンチーニ、モウリーニョはこれほど能動的じゃなかった。カペッロとモウリーニョは黒板で説明をしていたけど、監督(グアルディオラ)はピッチに出る。彼は偉大な選手だったし、選手がどう考えるかを分かっているんだ。そして、1日24時間、彼はサッカーのために生きている」