ブログで話題の出来事をマーケティングの側面から見るブログトレンドウォッチ」
日本でGoogleがTOPシェアを取れていない理由をブログから探ってみる。



■ブログの書き込みではYahooが優勢


今、日本で主に利用されている検索エンジンいえば「Yahoo! Japan」と「Google」。検索エンジンに止まらず様々なサービスを展開している両ブランド。欧米ではGoogleがYahooに比べて高いシェアを取っているのに対して、日本ではYahooの方がシェアが高いと言われている。なぜだろうか?この原因をブログからさぐってみる事にしよう。


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1年間のブログ書き込み数推移を見てみると、Yahooに関する書き込み数には減少傾向が見られる一方で、Googleの話題量が昨秋から増加。依然Yahooが優勢であるとはいえ、その差が縮まっている状況は見逃せない。



■Yahoo,Google 何が話題になっているのか。


YahooとGoogleに何かが起こっているのだろうか?そこで、この2つのサービスについてブログではどのようなことが語られているのか探ってみた。


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Yahooは「ニュース」「ブログ」などWebコンテンツの話題が多いのに対し、Googleは「検索」に関する割合がYahooの2倍以上あり、Webだけではなくブラウザの「Chrome(クローム)」や「Google日本語入力」などアプリケーション、ソフトなどのサービスの割合が多く見られた。



■国民性の違い?利用行動を分析してみてわかること


これに関しては、トップページの仕様が影響しているのかもしれないが、それだけだろうか。次に、下図は、各サービスに関する利用行動を調べたものである。


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Yahooには「見る」という書き込みが多いのに対し、Googleは「使う」が多いという結果がみられた。



・Yahoo:日常的な情報を「見る」 = 受動的

・Google: 目的を持って「検索」、およびPC利用環境を向上させるサービス機能などを「使う」 = 能動的



つまり、Yahooと、Googleではそれぞれサービスを利用するユーザー意識に上記のような相違があるといえる。


一概には言えないが、日本人の国民性は、自ら行動を起こし発言をするよりも、受動的な人間が多いと言われている。


この国民性の差こそが"能動的にGoogleを使いこなす"よりも"Yahooで、発信される情報を受ける"人のほうが多い理由なのではなかろうか。




(高宮真琴)




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