モノポリー誕生75周年、今秋登場の記念バージョンは現代風にアレンジ。

写真拡大

今やゲームといえば、最新技術を駆使したテレビゲームが主流。人が集まればボードゲームという時代は過ぎ去ってしまった感もあるが、そうした中でも、世界中の幅広い年代から愛されているのがモノポリーだ。1935年に米国で誕生して以来、現在では100か国以上(37言語)で販売され、世界選手権も開かれているほど。オリジナル版のほかにも、特定の地域とのタイアップ版、アニメや映画をテーマにしたバージョンなど多彩な種類があり、誰でも手軽に楽しめるマネーゲームの定番と言える。そんなモノポリーは今年で誕生75周年。これを記念して、秋には現代風のアレンジを加えた特別バージョンの「モノポリー・レボリューション」が発売される予定だ。

1935年に米国のエンジニア、チャールズ・ダロウ氏によって考案され、発売されたモノポリー。販売元のハズブロ(日本ではタカラトミー)によると、当時のダロウ氏は1929年の金融恐慌の影響を受け、大量に生まれた失業者の1人だった。厳しい生活の中で「誰でも華やかな生活の雰囲気を楽しめるゲームを作りたい」と考え、モノポリーを発明。玩具メーカーに持ち込むものの基準を満たさないと断れ、改良を重ねた末に、ダロウ氏は自分で5,000セットを作ってデパートで販売し、大人気となった。その成功はすぐにメーカーの耳にも入り契約が成立、後の世界的なヒットへと繋がる。

日本でも1989年に「日本モノポリー協会」(会長は糸井重里)が発足したほか、昨年にはラスベガスで13回目となる「モノポリー世界選手権」が開かれるなど、モノポリーは長い歴史の中で風化することなく、今なお多くの人に楽しまれている。

そして75周年の節目に登場するのが「モノポリー・レボリューション」だ。その特徴は「丸い盤面に電子マネー、音楽と音響効果」(英紙デイリー・テレグラフより)。これまでのモノポリーとはちょっと違う。

基本的に四角いボードだったモノポリーだけに、円形という点だけでもかなり斬新。まずは見た目が「レボリューション」というわけだ。そして、醍醐味のひとつだった紙幣のやり取りもなくなり、今回は電子マネーを導入。プレーヤーは各々自分のキャッシュカードを持ち、機械に差し込んで財産を管理する仕組みだ。ちなみに、この電子マネーシステムは今回が初めてではなく、2008年に発売された「モノポリー・キャッシュカードエディション」でも採用されている。

家などのアイテムに大きな変化はないものの、プレーヤーが動かすコマは、金属風の土台が付いた、透明な板にそれぞれのキャラクターが描かれたものに変更。角が丸みを帯びたかわいらしいデザインで、今風に仕上がっている。また、設定されている土地の価格も現代らしく改定されるなど、今度のモノポリーは、より現実に近付けたゲームになっているようだ。

このモノポリー、英国ではクリスマス商戦に間に合うよう、今秋にも発売される見込み。ハズブロのシニアブランドマネージャー、クレイグ・ウィルキンス氏は「交渉や取引は、富豪になるためのキーとなる技術」とモノポリーの魅力を語り、「友人や家族の間で、まだまだ一緒にボードゲームを楽しんで欲しい」(デイリー・テレグラフ紙より)と話している。たまにはテレビゲームから離れ、親しい仲間や家族と、モノポリーを囲む時間を作ってみてはいかがだろうか。