広瀬香美(撮影:野原誠治)
 昨年12月、ベストアルバム「タイアップコレクション〜広瀬香美のテレビで聴いたあの曲達〜」と、シングル「とろけるリズム」を同時発売した広瀬香美。同年7月にtwitterを開始して以来、25万人を越えるフォロワーを集める“冬の女王”が、1990年代の冬のドラマ主題歌をカバーしたアルバム「DRAMA Songs」を発売した。

――テレビ・新聞・雑誌・ラジオの既存4大メディアに対して、インターネットは後発の存在ですが、日常的に接触するのはどのメディアが多いですか?

広瀬香美(以降、広瀬):本当に今はネットからの情報が多いです。新聞もとっていないですし、読みたいものがあったら外に行けば、会社にあったり、どこかにあるから(笑)、そういう所にあるのを見るという。

――インターネットを始めたのは、いつ頃からですか?

広瀬:ネットは、この仕事を始めた時からなので古いですよ。音楽のデモ音源を作るためと、ちょっとしたニュースと、メールという、皆さんと同じように。基本的にあんまり好きとか嫌いという感じではなく、普通に使っていました。

――よくご覧になるサイトはありますか?

広瀬:今、毎日JPさんで連載をしていますので、毎日JP には行くようにして、割とニュースごとはそこで読むようにしたり。Yahoo!さんもlivedoorさんももちろん、色んな所に行きます。

――ありがとうございます。特に興味があるニュースのジャンルは?

広瀬:やっぱりエンタメですかね。コンサートに行ったり、舞台を観に行ったりすることが好きですので、雑誌のぴあに載っているようなことのページに行くことが多いですし、そういう情報誌を見ることが好きです。

――広瀬さんはtwitterを非常に上手く活用されていますが、twitterが普及している理由は何故だと思いますか?

広瀬:ブログよりも簡単だからかな? 短くて、あんまり構成とかかも考えなくて、写真が足りないとか編集も必要無いですし。ただ、つぶやけばいいというような簡単な、気軽な感じが、ブログをやられている方が流れてきているのであれば、そういう所なのかもしれないなと思います。

――インターネットを通じてコミュニケーションをとることに関して、そんなにマイナスなイメージはもっていないですか?

広瀬:マイナスなイメージはちっとも無いですね。普通だと思っています。

――お互いの顔の表情が見えない分、文章を作るにあたって気を遣うことは無いですか?

広瀬:私の仕事柄「外を歩いていると、誰かからつけられたりするんじゃないか?」というようなことでずっと十何年も生きていると、逆に安全というか。別に刺されないし、はたかれないじゃない(笑)。言葉で色々と言われたって、危害には遭わないでしょ。痛くも何もないですから、そんなに怖くはないんですけど。

――「ビバ☆ヒウィッヒヒー」の歌詞に「傷つけ合う言葉止めよう 幸せになる言葉送ろう」とあったので、匿名性の文化に対して感じられている部分あるのかなと思ったのですが。

広瀬:twitterをやっていても、ブログを書いていても、「うゎぁー、そんな言葉を投げちゃうんだ?」というようなことを言っちゃう方もいらっしゃるから、「言わない方がいいのにな」と思いますよね。なので歌詞に、なるべくなら言わない方がいいんじゃないかな、と書いているんですけど。その方にもきっと何か理由があるんでしょうね。寂しい、悲しい物語があるから言っちゃうんだろうから、その人だけを責めてもしょうがないし、と思うぐらいで。