今や親が頑張らなければ、子供は結婚できない時代になってしまったのだろうか? 今こそ婚活宣言を! と、婚活セミナーに参加をしているのは独身の子供を持つ親たち。株式会社ブライダル主催の親たちの婚活セミナーにお邪魔をした。
参加者のO氏は29歳の娘さんの結婚が心配で講師の話だけでも聞こうとセミナーに申し込んだ。夫婦で参加されたМ氏には40歳の息子さんがいる。大人しいので自分では相手が見つけられないと苦笑されていたが、参加者に父親の姿が多いことに驚いた。
「結婚は本人だけの問題ではありません。親や家族の問題でもあります」
力強い声で語るのは講師の渡邉和美さん。黒いラメの入ったスーツを品よく着こなした渡邉さんの話を参加者たちは熱心に聞いていた。
「親は子供より先にいなくなります。結婚をしなければ墓は誰が守るのか? 実家は誰が継承していくのでしょうか? お子さんたちはまだ若くて健康なので、将来のことなど考えていないかもしれません。でもお子さんが50代、60代になれば親はいなくなる確率の方が高いです。独身者が病気になれば面倒をみるのは身内です。結婚している兄弟の子供に面倒をみてもらうことになるのです」
確かに老後、病気になったり、手術をする場合、同意書には身内のサインが必要だ。独身の高齢者が甥や姪の世話になるのは現実だと思う。
「娘さんと一緒に旅行をするお母さんが多いようですが」
最近の母と娘の仲のよいことも渡邉さんは指摘する。
「娘さんがお母さんと一緒に行きたがるのは気楽だからなんです。喜んでいつまでも一緒に旅行をしているうちに、娘さんの出産リミットが近づいてきます」
出産年齢は35歳がリミット。高年齢出産をする場合はリスクも考えられるが、出産後に孫の面倒をみる実家の母親の年齢も考えなければならない。
「母親が高年齢だといくら孫が可愛くても世話をすることができないのです」
なるほどと思ったのは、筆者の知人が40歳で双子を産んだのだが、育児を手伝っていた70歳の彼女の母親が、腰を痛めしばらく入院をしていた。もう少し自分が若かったらと高年齢で出産した娘への愚痴ではなく、自分の老いを責める母に心中複雑だったと彼女は語っていた。
年齢というタイムリミットのある出産やそれをとりまく周りの環境を考えれば、子供がほしいなら結婚はいつでもいいとは決して言えない。
「子供の頃は学業が親子の共通の話題で、思春期からは子供は携帯電話を持つようになり、親は子供の私生活に立ち入れなくなりました。成人となり結婚のことを口にすると、「自分のことだから干渉しないで」と子供は言います。
確かに子供たちがどんな悩みを持ち、どんなタイプの異性が好きなのかも知らないのに、適齢期になると親たちは突然踏み込んでくる。だから子供は放っておいてと言うんです。結婚はあなた自身の問題でもあるが、親(家族)の問題でもある。
だからこそ親も婚活をするべきなのです。あなたが自分で探すと言い続けてきたから今日まで待ったが、もう待てない。きっかけを作るのは親。相手を決めるのはあなた。親は今、婚活を始めます」
これが子の幸せを願う親による「婚活宣言」なのだそうだ。
さて、渡邉さんに発破をかけられた親たちは子供たちの婚活に奔走することになるのか?
「きっかけを作るのは親。決めるのは本人」とのことだが、どんなタイプを選ぶかは子供の最大の理解者である親が知っているだろう。
「32年の私の経験で断言できることですが、男の子は母親に似たタイプの女性を選び、女の子は父親に似たタイプの男性を選びます」
渡邉さんの言葉に会場の親たち全員の顔が綻んだ。
(オフィスエムツー/佐枝せつこ)
■取材協力
・株式会社ブライダル
参加者のO氏は29歳の娘さんの結婚が心配で講師の話だけでも聞こうとセミナーに申し込んだ。夫婦で参加されたМ氏には40歳の息子さんがいる。大人しいので自分では相手が見つけられないと苦笑されていたが、参加者に父親の姿が多いことに驚いた。
「結婚は本人だけの問題ではありません。親や家族の問題でもあります」
力強い声で語るのは講師の渡邉和美さん。黒いラメの入ったスーツを品よく着こなした渡邉さんの話を参加者たちは熱心に聞いていた。
「親は子供より先にいなくなります。結婚をしなければ墓は誰が守るのか? 実家は誰が継承していくのでしょうか? お子さんたちはまだ若くて健康なので、将来のことなど考えていないかもしれません。でもお子さんが50代、60代になれば親はいなくなる確率の方が高いです。独身者が病気になれば面倒をみるのは身内です。結婚している兄弟の子供に面倒をみてもらうことになるのです」
確かに老後、病気になったり、手術をする場合、同意書には身内のサインが必要だ。独身の高齢者が甥や姪の世話になるのは現実だと思う。
「娘さんと一緒に旅行をするお母さんが多いようですが」
最近の母と娘の仲のよいことも渡邉さんは指摘する。
「娘さんがお母さんと一緒に行きたがるのは気楽だからなんです。喜んでいつまでも一緒に旅行をしているうちに、娘さんの出産リミットが近づいてきます」
出産年齢は35歳がリミット。高年齢出産をする場合はリスクも考えられるが、出産後に孫の面倒をみる実家の母親の年齢も考えなければならない。
「母親が高年齢だといくら孫が可愛くても世話をすることができないのです」
なるほどと思ったのは、筆者の知人が40歳で双子を産んだのだが、育児を手伝っていた70歳の彼女の母親が、腰を痛めしばらく入院をしていた。もう少し自分が若かったらと高年齢で出産した娘への愚痴ではなく、自分の老いを責める母に心中複雑だったと彼女は語っていた。
年齢というタイムリミットのある出産やそれをとりまく周りの環境を考えれば、子供がほしいなら結婚はいつでもいいとは決して言えない。
「子供の頃は学業が親子の共通の話題で、思春期からは子供は携帯電話を持つようになり、親は子供の私生活に立ち入れなくなりました。成人となり結婚のことを口にすると、「自分のことだから干渉しないで」と子供は言います。
確かに子供たちがどんな悩みを持ち、どんなタイプの異性が好きなのかも知らないのに、適齢期になると親たちは突然踏み込んでくる。だから子供は放っておいてと言うんです。結婚はあなた自身の問題でもあるが、親(家族)の問題でもある。
だからこそ親も婚活をするべきなのです。あなたが自分で探すと言い続けてきたから今日まで待ったが、もう待てない。きっかけを作るのは親。相手を決めるのはあなた。親は今、婚活を始めます」
これが子の幸せを願う親による「婚活宣言」なのだそうだ。
さて、渡邉さんに発破をかけられた親たちは子供たちの婚活に奔走することになるのか?
「きっかけを作るのは親。決めるのは本人」とのことだが、どんなタイプを選ぶかは子供の最大の理解者である親が知っているだろう。
「32年の私の経験で断言できることですが、男の子は母親に似たタイプの女性を選び、女の子は父親に似たタイプの男性を選びます」
渡邉さんの言葉に会場の親たち全員の顔が綻んだ。
(オフィスエムツー/佐枝せつこ)
■取材協力
・株式会社ブライダル



















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