韓国車はお得!?「国産の良さ」をアピールする韓国車

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日本車の売れ行きが好調な韓国。一番人気のトヨタは米国で発生したリコールにより多少のかげりを見せながらも、予約販売を含め売れ行きは依然として順調だという。勢いを増す日本車に、韓国の国産ブランドであるヒュンダイ(現代自動車)やキア(起亜自動車)は国内市場の9割以上を占めながらも内心は戦々恐々としているようだ。

そんな中、韓国で日本車は韓国車より修理費が3倍かかるというニュースが報じられている。韓国では日本車を含めた輸入車は修理費が高いため、国産車よりも損害率が高くならざるを得ず、保険料も自然と上昇につながるという話だ。

韓国の保険開発院が1日に発表した報告によれば、トヨタ「カムリ2.5」(2010年モデル)の韓国国内販売価格は3490万ウォン(約269万円)、ホンダ「ニューアコード2.4」(2009年モデル)は3590万ウォン(約277万円)で、ヒュンダイの「NFソナタ2.4」2943万ウォン(約226万円)より約1.2倍高いという。

しかし、修理代はバンパー、ヘッドランプ、フード、前方ドアを交換した場合、「NFソナタ」が67万3800ウォン(約5万2千円)で済むのに比べ、「カムリ」は249万7940万ウォン(約19万円)で3.7倍、「ニューアコード」は213万9500ウォン(約16万5千円)で3.2倍と、遥かに高い費用がかかってしまうのだという。

つまり、このようなことを総合して見た場合、日本車よりも韓国車を購入した方が遥かにお得で経済的ですよ、ということのようだ。

しかし、このニュースにむしろ韓国の消費者は憤慨している。「韓国の国産車は3倍故障するじゃないか」「理解できん。部品の価格が3倍なのに新車の値段は1.2倍とはどういうことだ?」「ヒュンダイはこれまでの販売方法を反省しない限り、国民はトヨタに流れる」といった感じだ。

日本車の相次ぐリコールを機に「国産の良さ」をアピールする韓国車だが、韓国の消費者たちは以外とシビアに見ているようだ。

参照:「日本車の修理費、国産車の3倍以上」 - 聯合ニュース
参照:日本車の修理費、国産車の3倍…部品は6倍以上 - ニュース韓国

(文:林由美)


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