MFクリスティアン・レデスマの獲得交渉でラツィオのクラウディオ・ロティート会長との駆け引きが長引き、インテルはパレルモMFファビオ・シンプリシオに目標を変更することにしたようだ。ハビエル・パストーレに期待をかけつつあるパレルモと距離を置いているシンプリシオは、すでに来季のローマ移籍で合意に至っていると言われるが、インテルにとってもレデスマの代役になり得るのである。

移籍市場が終了する1日の19時(現地時間)までに、レデスマ移籍が実現するかどうかが分かる。31日のユヴェントス戦後、ロティート会長はようやくインテルが提示する条件に「イエス」と言う準備ができたように思われた。だが再びブレーキがかけられたことで、インテル側が完全に交渉を終わらせることになるかもしれない。

インテルとラツィオはお互いの要求から1センチたりとも譲っていない。インテルのオファーは850万ユーロ(約10億7000万円)に若手トレモラーダの共同保有権。ラツィオの要求は1000万ユーロ(約12億6000万円)だ。ロティート会長はトレモラーダに納得しておらず、ステバノビッチやデストロ、クリスティグ、フォッサーティといった気に入った若手については、インテルから拒否されている。

いずれにしても、インテルのマルコ・ブランカTD(テクニカル・ディレクター)は、すぐに代役の道も探し始めた。そこで出てきたのがシンプリシオだ。同選手の代理人は元インテルFWアドリアーノの代理人と同じジウマール・リナウディ氏だ。ブランカTDはパレルモのワルテル・サバティーニSD(スポーツ・ディレクター)と夜遅くまで話し合った。

シンプリシオはテクニック的にも戦術的にも、ジョゼ・モウリーニョ監督が必要とするMFの特徴を備えている。例えば、MFヴェスレイ・スナイデルの代役という役割だ。インテルにとっては理想的な補強になり得るのである。