「パソコンの性能は、CPUで決まる!」と言う人もいるほど、CPUはパソコンにとって重要なPCパーツである。大手CPUメーカーのインテルは2010年1 月25日、「インテル・フォーラム 2010」において新2010 インテル Core プロセッサー・ファミリーを披露した。

新2010 インテル Core プロセッサー・ファミリーの中でとくに注目を集めているのが、新しいCore i5とi3だ。
CPUは毎年のように新製品が登場しているが、新製品は今までとどこが違うのだろうか?と疑問に思う人も多いのではないだろうか。

そこで今回は、インテルの新しいCPUであるCore i5とi3について、わかりやすく解説しよう。

■ここがスゴイ!新CPUの特長
最大の特長は、CPUのパッケージにGPUを内蔵した点だ。GPUとは、グラフィックス プロセッシング ユニット(Graphics Processing Unit)の略称で、文字どおりにグラフィックスを処理する装置だ。

パソコンのカタログを見ると、グラフィックスチップ(ビデオチップ)という項目を見掛けることがあるだろう。これまでのパソコンでは、CPUとグラフィックス(GPU)は別々のチップで供給されていたが、新しいCore i5/i3はひとつのチップ(1チップ)にまとめられた。

1チップ化されたことで、マザーボードを小型化することができ、結果として小型で高性能なノートPCを作ることができる。「インテル・フォーラム 2010」以降、高性能な小型ノートパソコンが発売されたのは、新しいCore i5/i3を搭載したためだ。

●Core i5/i3の違いって、どこ?
Core i3 は、Core i5の廉価版で、CPUのクロック周波数を低く設定し、ターボブースト機能(TB)を無効化していることで、価格を安価に抑えている。

CPUの処理速度は、クロック周波数に大きく依存している。たとえて言うなら、自動車のエンジン回転数=クロック周波数と思えば、わかりやすいだろうか。

ターボブースト機能は、CPUの負荷が高まったときに一時的にクロック周波数を高める機能だ。

●GPUの効果の違いは3Dゲームで一番わかる?
CPUと1チップ化されてGPUの説明をしておこう。

GPU の性能が高ければ、3Dやハイビジョンなどの高画質な表示を滑らか行うことができる。GPUの真価がもっとも発揮されるのものに3Dゲームなどの3D表示がある。GPUの処理能力が高ければ、3Dゲームがサクサク動くだけでなく、解像度が高い綺麗な画像でゲームの世界を楽しむことができるというわけだ。

快適さの満足度は個人によっても違うところだが、新しいCPUの3D処理速度は、これまでのG45チップセット内蔵GPUに比べて、はるかに高い処理能力を持っているようだ。達人レベル以上のプレーヤーでもない限り、十分に3Dゲームを楽しめるパフォーマンスを持っていると思っても良いだろう。

●ブルーレイやハイビジョンなど高画質な映像再生も快適になる?
新CPUは、インテル HD グラフィックスに対応しているので、ブルーレイやハイビジョンなどの高画質な映像でもスムーズに再生することができる。

今までは、AVノートパソコンでしか快適に楽しめなかったハイビジョン映像が、新しいCore i5とi3の登場により、小型のノートパソコンでも楽しめる時代となったわけだ。

本来わかれていた高性能GPUをCPUチップに内蔵した新しいCore i5とi3が誕生したことで、高画質なグラフィックスを快適に扱いながら、小型軽量なノートパソコンを実現できるようになった。

今年はパソコンメーカー各社から高性能な小型ノートパソコンが続々と登場してくるだろう。

新2010 インテル Core プロセッサー・ファミリー
インテル

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