日本テレビ「SUPERうるぐす」(30日深夜放送)では、グアムで自主トレーニングを行う三浦知良のもとへ、サッカー解説者で元チームメイトの武田修宏氏が訪れた様子が放送された。

先月、ブラジルの古巣キンゼ・デ・ジャウーからオファーがあったというカズ。42歳になってもプレーを続ける永遠のサッカー少年は、「良いことも悪いこともあるしね。サッカーやってて、出れてる時はいいですけど、出れない時は、ベテランになればなるほど辛い負荷になるものですから」と苦笑い。

それでも、現役生活については「試合に出たいという情熱もプロになった時と変わってないし、何一つサッカーに対する情熱は衰えていないし、こうやって練習できますし試合もできる。やめる必要はない。まだまだ続けたいっていう意欲はある」と力強く語った。

気になるブラジルからのオファーには「今回ブラジルに2年振りに行ったんですけど、久しぶりにキンゼ・デ・ジャウーというプロの原点ですよね。チームで練習して(練習後)監督と会長と話をする中で、次のシーズン、5ヶ月間、5月までジャウーを盛り上げてほしいと目の前で言われて。嬉しかったですよね、本当に。興味があるというか、魅力的なオファーでした」と明かした。

結果的には、横浜FC残留を選んだカズだったが、「迷ったんではないですか?」という武田に対して、「20年振りにあの場でできる。自分にとって、もうすぐ43歳ですけど幸せにも思いましたし、もう一回やってみたいなっていうね。生活も含めてもう一回飛び込みたいって思いましたね」と複雑な胸中を垣間見せた。

また、日本代表が挑むW杯について訊かれたカズは「正直言ってね、世界との差ってそんな簡単に縮まらない。今回ブラジル行って、ブラジルのサッカーの事情、サッカーの報道を見てきて、あのサッカー王国ですら、勉強して常に前進しようとしている。日本以上にサッカーを報道しているし、サッカーの議論を真面目にしている。日本はサッカーの議論をしてるかって言ったら、あまりしてない。戦ってないと思いますね」とバッサリ。

その後も、「厳しいことを僕に言ったから、武田さんのインタビューは受けたくないとか、そういうのじゃダメ。タケが100%僕に意見を言ってきたら、僕は100%選手として意見を返さなきゃいけない。そういう議論をもっと真面目にやっていかないと育たないと思います、サッカーは。今回のW杯も含めて、日本代表は勝つためにやるしかないわけですから。順位を少しでも上げて、優勝目指してやるしかない」と、世界を知るカズならではとも言える視点から熱く語った。