韓国の空港でも全身透視スキャナー導入へ!

写真拡大

昨年末に起きた米機爆破未遂事件を受け、テロ対策の一環として乗客の服の下を透視できるスキャナーを試験的に導入する国が増えてきている。韓国でもこのような動きに合わせ、6月まで試験的にスキャナー装置の導入を決定したようである。

韓国では今年の11月にG20が開催されるため、仁川や金浦空港など主要国際空港に全身スキャナー装置を6月まで試験的に設置し、テロ対策に力を入れるという。

全身検査の対象となるのは、【1】旅行当日に空港でチケットを購入した乗客 【2】米国TSA(運輸保安省)で指名されている乗客 【3】パキスタンなど14カ国(アフガニスタン、アルジェリア、イラク、レバノン、リビア、ナイジェリア、パキスタン、サウジアラビア、ソマリア、イラン、イエメン、キューバ、スーダン、シリアなど)から出発・経由した乗客 【4】所持しているパスポートの発行国家の言語を駆使できない乗客。

韓国の国土海洋部は、スキャナーに映し出された画像を保存、転送、出力する機能のないスキャナー装置を設置するほか、検査員から乗客の姿が見えないように検査室を隔離し、顔などの身体の主要部分はボカシ処理がされるなど、乗客のプライバシー保護を最大限に重視するとしている。

スキャナー導入について韓国のネチズンらの反応を見てみると、「韓国もテロの標的にされる可能性がある。国家の安全のため、多少の人権問題は無視するべき」「プライバシーも大切だが、安全の方が遥かに重要」など賛成派が多く見られる。

参照:韓国の空港にも「全身透視機」設置 - アジア経済

(文:林由美)


■【韓フルタイム】とは……
【韓フルタイム】とは韓国に特化した情報を提供する媒体です。
通常のトレビアンニュースとは異なり、韓国に詳しい専門の日本人記者が取材、執筆を行っております。
韓国中心の出来事をいち早くお届けできるように頑張っていきます。