「満足しているよ。我々はすべてを示した。この試合を負けるとしたら、それは我々が6人で戦うときであり、それしかなかった。7人だったとしても、我々は勝っていたからだ」

24日のミラノダービーでミランに2−1と勝利し、インテルのジョゼ・モウリーニョ監督は試合後にこう語っている。

「すべての指揮官が夢見るような試合というのは、チームが勝ち、良いプレーをして、対戦相手もよくやり、主審も良いときのことだ。今日のインテルはあらゆる点でスペクタクルな試合をした。落ち着いて勝てる試合だった。そして我々は勝ったが、私は少し不思議な感じでスタジアムを後にすることになる。我々はファンタスティックだったし、ミランはミランの試合をした。主審は違ったね。私は外国人で、リーグ戦は君ら(イタリア人)のものだ。いつか私は出て行くが、リーグ戦は残る。これは君らの問題であって、私の問題じゃないんだ。今日の我々は9人でとどまることができ、ラッキーだったよ」

ジャンルカ・ロッキ主審に対するモウリーニョ監督の“口撃”は止まらない。前半途中にヴェスレイ・スナイデルを、終盤にルシオを退場処分とした同主審に対し、モウリーニョ監督はこう話した。

「主審はスナイデルの退場が拍手をしたからだと言った。そして私に、私の仕事に誰かが皮肉的な拍手をしたら、私が怒るかどうかを聞いてきたよ。私はノーと答えた。放っておくとね。だがその後、我々はすべてを理解したんだ。ロッキがスナイデルを退場としたのは偶然じゃなかったんだということをね」

モウリーニョ監督にとって、ミランに勝ってもリーグ戦の行方は終わっていないという。

「終わりにさせてくれないだろう。私はバーリ戦からそう考えている。ボヌッチが退場にならなかったときからね。困難は続くはずだ。だが私は、我々がこのスクデットを獲得できると信じている」

一方、イタリア『RAI』の番組「ドメニカ・スポルティーヴァ」のインタビューに対し、モウリーニョ監督は「敵」からの騒ぎは耳にしなかったとしながらも、次のように続けた。

「でも目にはしたね。レッドカードは全員に対するものではなく、一部の選手に対するものだ。ボヌッチのときのようにね。すべてがちょっとおかしいんだよ。だが、我々のチームは最強であり、この状況でも今日は勝った。もしも勝っていなかったら、リーグ戦はよりオープンなものとなっていた。今日の試合に負けていたら、なんて想像したくもない。インテルはこの試合を勝てなかったはずだが、勝った。ロナウジーニョがPKを決めていたら、ロスタイムは5分から8分になっていただろう。インテルが勝ったのは、それにふさわしかったからだが、しかし恥ずかしいことだよ。私は喜びで飛び跳ねてもおかしくないんだろうが、あまりうれしい気分でここを後にすることはできない。私には16試合が残っており、心配しているよ」