「ダービーがどれだけ懐かしいか? いや、ほぼまったくないね。もうずいぶん時間が過ぎた。前半戦のダービーは、まだ引退したばっかりだったから、不思議な感じだったよ。でも今は、サッカーをしないことを消化したんだ」

昨シーズン限りで現役を引退した元ミランのパオロ・マルディーニ氏は、落ち着いて24日のミラノダービーについて語っている。

――結果の予想は?
「分からないよ。分かるのは、このダービーが素晴らしい時期に訪れたということだけだ。インテルはケガ人が多く、ミランは調子が良い。本当にどんなことも起こり得るってところだね」

――勝負を決める選手は?
「ロナウジーニョであることを願っている」

――レオナルド監督はしばらく前に厳しい序盤から抜け出しました。秘訣は何だったのでしょう?
「レオはいつもクラブと一体化していた。クラブは決して監督のことを騒がなかったね。そして、レオナルドがうまくグループをついてこさせたんだ。フォーメーション? 私も好きだよ。結果を出しているしね」

――インテルのジョゼ・モウリーニョ監督がイタリアに来てから1年半です。どう思いますか?
「彼らしくやることができる指揮官だ。すべての人と同じように、彼にも長所と短所がある。決して後に引かないし、何よりもグループを守るために常に全力を尽くす。これは素晴らしいことだし、重要なことだよ」

――ミランが勝てば、リーグ戦は再びどうなるか分からなくなると思いますか?
「そうだね。でも、ミランが負けたとしても、リーグ戦は今と同じようにオープンなままだ。決してミランは諦めないからね」

――ちなみに、アレッサンドロ・ネスタにイタリア代表復帰を勧めますか?
「いや、私も同じ決断をして、決して引き返さなかった」

――引退してから今日まで、現役復帰のオファーはどれだけ受け取ったのですか?
「復帰のオファーはゼロだよ。監督や幹部になってくれというオファーはあった。でも、私は決して監督にはならないだろう。サッカーをそれほど懐かしいとも感じないし、今は自分の活動をしていて、家族ともっと一緒に過ごしている」

――ダービーで完敗しないための秘密は何でしょう?
「一つだけさ。落ち着くことだよ」