24日に行われるインテルとのダービーマッチを前に、記者会見に応じたミランのレオナルド監督。彼を“聖者”のように語る声も多いが、本人は自分がそうではなく、またインテルのジョゼ・モウリーニョ監督のことも“悪魔”だなどと考えていない。

「全部行きすぎだよ。我々はそれぞれちょっと違うけど、それもゲームの一部だ。モウリーニョの何がうらやましいか? 彼には彼のやり方がある。どれだけの勝者かは、すでに示してきたはずだ。素晴らしい人間で、インテリジェントでもある。キャラクターやパーソナリティーも偉大だ。苦難にあるときのインテルの反応を見れば分かるだろう。私は違う状況、違うストーリーを過ごしている。まだ始めたばかりなんだ。彼の多くのことを私は称賛しているよ」

さらに、レオナルド監督はインテルについて、「何に気をつけなければいけないか? 彼らにはたくさんの強みがある。あらゆるポジションで注意が必要だ。インテルは代案をつくり上げてきたし、だからこそ予測ができない。ただ、我々にもたくさんのバリエーションがあるよ」とつけ加えた。

ミランの指揮官は記者会見の最後で、インテルFWマリオ・バロテッリについて言及。イタリア社会と同選手について、このように述べている。

「イタリアは多様性とともに生きることに慣れなければいけない。(人種差別の問題は)抹殺するべき話ではなく、そこから学び、研究すべきものだ。この社会でバロテッリとして生きていくことは簡単じゃないのだからね。私は彼のことをとても称賛している。無教養な人間などではない。マリオは難しい状況の中で乗り越えてきた人間なんだ」