マラソン・ブームを支えるランニングクラブの経営学/阿部 (George)雅行
寒い時期にも関わらず、街を歩いていると、走っている人を見かける機会が本当に多くなった。2007年に始まった大江戸を十字に沿ってコース設定された東京マラソンも今年で4回目。抽選でウン倍!?。ランニング・ブームは健在だ。今回は、そのブームを密かに支える「ランニングクラブ」の実態に迫ってみたい。

都心で活動している会員制ランニングクラブは、登録会員100名以上の規模で10クラブ弱程度。クラブによっては登録会員300名超のクラブも出てきているようだ。


分かりやすいように単純に100名×10クラブと計算しても1000名。東京および千葉埼玉神奈川のランニング人口はその20倍以上あるだろうから、まだまだ開拓の余地がある考えているクラブ経営者が多いのではないだろうか。


そんなランニングクラブのターゲットは、

初心者向けからサブスリー(マラソンを3時間以内で走ること)以上の市民エリートランナー向けまで様々。最近では、全てのターゲットをカバーするカリキュラムを設定するクラブまで出てきている。




それら、ほとんどランニングクラブに共通して言える特徴は、

・過去および現役の有名看板選手(コーチ)が1名〜数名居て、
・それ以外はエリート選手のスタッフが数名
・会費は1カ月5000円未満、
・平日夜2-3回、土日昼間に1回程度の頻度で、
・代々木公園や皇居、神宮外苑などのランナーの多い場所で、
・独自の練習メニューで練習会開催
・また主だったマラソン大会にチームで出場し、
・特別注文のTEEシャツやマラソングッズを販売して一体感を訴求

といったところ。




経営戦略的にみれば、一部のトップ現役選手を抱えるクラブを除けば、フィットネスジムのような装置産業とは真逆に、

・投下資本は少なく、
・経常費用はスタッフ人件費のみ、
・場所の選定の機動性は高く、
・(上記の要素をカバーできれば)気軽に創業できる

といったビジネスといえそうだ。






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