マンチェスター・ユナイテッドが正式にユヴェントスDFジョルジョ・キエッリーニの獲得に動いた。同選手の代理人を務めるダヴィデ・リッピ氏は19日、カーリングカップでのマンチェスターダービーを観戦しており、20日はマンチェスター・ユナイテッドのアレックス・ファーガソン監督に直接呼ばれて会っている。

マンUのキエッリーニに対する関心は、彼らがもはやDFネマニャ・ヴィディッチを引きとめるのが難しいと考えていることの表れだ。ヴィディッチにはレアエル・マドリーからの攻勢があり、マンUは数少ない世界レベルのDFの一人を確保しようとしているわけだ。

マンUとレアルのビジネスは世界的なマーケットにつながってくる。ファーガソン監督は過去2年間、レアルFWカリム・ベンゼマを追ってきたが、彼はスペインへと移籍した。だが、ゴンサロ・イグアインにスタメンの座を取り返され、レアルで活躍できていないことを考えれば、ヴィディッチとのビジネスでベンゼマのマンU移籍も予想されるだろう。

さらに、ベンゼマがマンUに加入すれば、2010年最大の移籍劇がバルセロナへのウェイン・ルーニー放出ということになるかもしれない。これはまた、昨夏のクリスティアーノ・ロナウドと同じように、クラブの財政悪化を止めるためでもある。

バルセロナのペップ・グアルディオラ監督へのプレゼントがこのルーニー移籍かもしれない。バルセロナはティエリ・アンリが今季ラストになると見られ、ストライカーを必要としているからだ。リオネル・メッシとズラタン・イブラヒモビッチ、そしてルーニー…まさに世界でも見たことのないトリオとなるのだが。