私たちがアイデアを発想してから、それを実行に移すまでには、いくつもの壁があります。その中でも大切だけど見落としがちなのは、「感情」の壁です。

人間である以上、どんだけ論理的に正しいと判断しても
それを最後まで推進していく上で、感情を無視できません。

アイデアを思い付いた時は気持ちが盛り上がったけど、
いろいろと考えていくうちに、マイナスな面に意識が向いてしまうことがよくあります。
その過程で、最初の気持ちがだんだん盛り下がり、失速していくというパターンに陥ります。
私たちは、強く意識しないと、必要以上に思考が後ろ向きになりがちのようです。

特に理詰めで物事を考えだすと、批判的な視点が強まる傾向があります。
建設的な批判ではなく、破壊的な批判。
その結果せっかくの良いアイデアに対しても、不確実な不安要素に焦点が集まり、
まず感情的に「やっぱりやめておこう」となってしまいます。
その後、その感情とのつじつまを合わすかのように、アイデアがうまくいかない理由を
上手に論理的に説明し始めます。

そのような傾向を加味した上で、新しいものを創造するプロセスを設計する必要があります。
私が翻訳を担当した書「アイデアのつくり方を仕組み化する」では、
アイデアの発想から実行にまでの創造プロセスを一連の枠組みで解説しています。
そのプロセスの中では、アイデアのリスク・不安材料を評価・検討するステップの前に、
とにかくそのアイデアの良い点だけを挙げることに集中するステップが組み込まれています。

これは、私たちがそのあと実行可能性などアイデアを評価・検討する過程で、必要以上にマイナスな面に
意識が向く傾向とのバランスを取り、アイデアが簡単に潰れてしまうのを防ごうというものです。


新しいものを創造するプロセスにおいて、感情的はとても大切な要素です。
論理的に物事を詰める冷静さと、アイデアを創造していく前向きな感情との

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