「スーパーマリオ」の手編みセーターに絶賛相次ぐ、パターンも公開中。

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女性が愛するパートナーや好きな人のために、心をこめて手作りするものは数あるが、そのひとつが編み物。特にクリスマスやバレンタインデーといったイベントがある冬に、セーターやマフラーを編んだことがある、もしくはこれから編もうと考えている人もいるかもしれない。そこで考えるのがデザイン。時間をかけて作るモノだけに、どうせなら相手に気に入ってもらえるデザインに仕上げたいところだ。

米国のある女性は、ゲーム好きの夫のために「スーパーマリオ」を題材にしたセーターベストを編むことを決めた。「贈る相手は大人なのに、ゲームのキャラクター?」と、少し首を傾げたくもなるチョイスだが、完成したセーターベストはワンポイントのキャラクターデザインではなく、全体を使ってステージと動くマリオの世界を再現するという、かなりの出来栄えだ。写真を掲載した女性のサイトを見た読者からも「作り方を教えて欲しい」と絶賛のコメントが多数寄せられている。

セーターベストの写真が掲載されているのは、昨年開設された「Happy Seamstress Pattern Co.」(http://www.happyseamstress.com/)というサイト。昨年8月15日に更新された最初のブログエントリーを見ると、友人の赤ちゃんのために作ったという、「ゼルダの伝説」の主人公リンクをモチーフにしたベビー服が紹介されている。その説明の中には「この服を米国の手芸投稿サイトに掲載したところ、1週間で3万を超える反応をもらった」とあり、この経験がサイトを開設した動機となったようだ。 

このサイトが大きな注目を集めたのは、今年1月2日に更新されたスーパーマリオのセーターベストに関するエントリー。同エントリーにはセーターベストを着用した男性の写真が掲載されているが、風景やブロックの配列から「スーパーマリオブラザーズ」の最初のステージである「1-1」と一目で判断でき、マリオのひげもよく分かるほど、細かなところまでこだわりを見せている。

そしてセーターベストの正面は、「1-1」の最初に出てくるキノコを取るために、マリオがハテナブロックを突き上げているシーンを再現。また、正面肩の部分には得点やコインの獲得枚数を示す数字、背面肩の部分にはステージや残り時間の数が編まれ、ファミコン特有のドット文字に仕上げている。さらに背面の腰あたりには土管が編まれ、光の濃淡も忠実に表現しているという凝りようだ。

正面と背面がぐるりと「スーパーマリオ」の世界で繋がっているという、スケールの大きなセーターベスト。これを見た読者からは200件近いコメントが寄せられ、どれもが「これはすごい」「素晴らしいセーターだ」と絶賛の声が相次いでいる状態だ。そして、多くの人が「私にもできるかな」「パターンを教えてください」と、編み方の指南を希望している。

これを受けて、セーターベストを作った女性は1月7日に更新したエントリーで使用する糸の色を掲載。ほとんどは市販の糸が使われているが、土管に使われる明るい緑の色は、自分で材料を揃えて染めて作ったそうだ。そして1月16日には詳細な作成方法を添えたパターンを公開。PDFファイルで誰でもダウンロードできるようになっている。手編みの腕に自信がある「スーパーマリオ」ファンは、この機会にチャレンジしてみてはいかが?