悪天候のために順延となったフィオレンティーナ対ミランの一戦は、当初予定されていた27日ではなく、1カ月後に延期となっている。また、ミランは20日に予定されていたコッパ・イタリアのウディネーゼ戦が27日に開催されることとなった。この日程変更について、レオナルド監督は「ポジティブなことであるのは否定できない」とコメント。「ダービーの前のミッドウィークに試合がないのは、間違いなく良いことだ。そうでなければ、別の予定を組まなければいけなかったからね」と話している。

しかし、この日程変更に不満を表しているインテルとの騒動については、「私はいろいろなことを考えなければならず、ほかのことに気をそらされたくはない。それらはルールに関することであり、組織側が決めることだ」と、直接的に介入する姿勢は示さなかった。「おそらく、(幹部を務めていた)6カ月前だったら、もっと直接的に私も関わっていただろうし、私も専念しただろうね。だが、我々にはそれぞれの仕事があり、私の役割を考えれば、明日のシエナ戦のことを考える以外にない」。

一方、首位インテルとのダービーマッチが24日に迫るなか、レオナルド監督は「ダービーのことは考えていない」と、シエナ戦に集中していることを強調。「我々は試合ごとに考えていて、それがこのチームの大きな功績なんだ」とつけ加えている。

インテルの対抗馬となれる存在はミランしかいないが、ミラネッロ(練習場)では誰もスクデットについて話をしていない。そう見せかけているだけなのだろうか?

「この半年間に何があったのか、我々は忘れていないよ。でも、今はこのチームもハッピーだし、コンスタントに何かを示していきたいと思っている」と語るレオナルド監督は、今週のチームが「継続して集中しており、練習のあらゆる点について非常に注意を払っていた」と話す。

また、「ベルルスコーニ・オーナーとは何度も連絡をとった。彼は我々のサッカーのやり方を喜んでいたよ」と言うレオナルド監督は、シエナ戦に向けて、特に攻撃陣のメンバー構成に疑問点を抱いている。アレシャンドレ・パトはまだ負傷中で、マルコ・ボッリエッロも違和感を覚えており、クラース・ヤン・フンテラールとフィリッポ・インザーギが一つのユニフォームを争っているようだ。同監督は「大事なのは代役がいるということだ。だが私は、より攻撃で相手を痛めれば、より勝つ可能性が高くなると確信している」と話している。

インテルは前節、シエナ戦で終盤に大逆転劇を見せている。レオナルド監督は「みんなが覚えていることだね。シエナは『良いプレー』以上のことをした。最後は勝利を逃して悔しい結果となったが、非常にハイレベルなパフォーマンスを見せていたよ」とコメントした。