「ドラクエIX」発売8カ月で半額に ゲームメーカーが抱える中古市場対策

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 昨年7月11日に発売され、12月末時点で415万本というシリーズの国内最高出荷本数を達成した、ニンテンドーDS用ゲームソフト「ドラゴンクエストIX 星空の守り人」。国民的ヒットとなった名作が、発売からわずか8カ月後となる3月4日に、定価5,980円(税込)の半額、2,940円(税込)で発売されることがメーカーのスクウェア・エニックスから発表された。異例の速さでの廉価版の発売にさまざまな憶測が飛び交う中、周辺事情を知るゲーム雑誌のライターは次のように明かした。

「ゲームソフトの廉価版は、SCE(ソニー・コンピュータ・エンタテンイメント)が人気タイトルを『Playstation The Best』として低価格で再リリースし、『みんなのGOLF』や『ぼくのなつやすみ』などは廉価版が通常版の発売数に匹敵する売り上げを記録したものもあります。それ以降、各メーカーもこぞって廉価版を発売し、『METAL GEAR SOLID 2』などコナミの『コナミ殿堂セレクション』、『ダイナマイト刑事』など過去の名作とそのリメイク版を収めたセガの『SEGA AGES 2500シリーズ』も話題になりました」

 活況を呈する廉価版市場だが、その裏にはメーカーのある思惑があるという。前出のゲーム雑誌のライターは次のように続ける。

「廉価版が発売される理由は、中古市場への対抗策です。中古ゲームの自由流通が、2002年に最高裁判決で合法だと認められ、現在は中古ゲーム店のほか、ネットオークションで取引されています。当然、中古の流通では、メーカーには一切お金が入ってこないので、メーカーは苦肉の策として、定価を下げた廉価版を発売するのが慣例となりました。ユーザーも一度人の手に渡った中古品よりは、廉価版の新品の方がいいわけです。今回の『ドラクエIX』も現在の中古市場が3,000円程度なので、それに合わせた値下げでしょう。また、一説には同社のPS3用『FINAL FANTASY XIII』が想定より売れ行きが悪いようで、その回収のためとも言われています」

 3月には廉価版が発売されるため、「ドラクエIX」の従来品の買い控えが予想され、小売店は痛し痒しというところだろう。グラフィックがさらに美麗になり、ゲームの制作費は高騰を続け、メーカーは苦戦を強いられているという。ゲーム業界の将来を憂うユーザーは、中古ゲームを買うよりは、廉価版を買うほうがいいのかもしれない。


※画像は「ドラゴンクエストIX 星空の守り人」スクウェア・エニックス



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