大会4日目を終えたアフリカ・ネーションズ・カップ。出場辞退のトーゴと対戦する予定だったガーナを除く14チームが13日までに初戦を終えたが、強豪が相次いで苦杯を喫する波乱の幕開けとなった。

 とくにW杯に出場するチームは、ガーナを除き、すべて白星スタートを逃した。コートジボワールがブルキナファソと1―1で引き分け、アルジェリアがマラウィに3―0と完敗、ナイジェリアもエジプトに3―1で敗れた。

 W杯で日本と同組となるカメルーンは13日にガボンと対戦。エトー(インテル)を擁するカメルーンは今大会優勝候補の一角に数えられるが、最新FIFAランキングで日本より下の48位であるガボンを相手にいいところなく敗れた。

 フランスのレキップ紙は、今季からル・マンで活躍するガボンのGKオヴォノの好守を称えつつも、カメルーンの拙攻を指摘した。頼みのエトーは攻撃の組み立てと守備に忙殺されて本来の点取り屋の動きができず、ウェボ(マジョルカ)も不発。MFマクーン(リヨン)は複雑なプレーに終始し、8大会・34戦目の出場記録を誇るベテランDF、リゴベール・ソング(トラブゾンスポル=トルコ)はスピードの衰えが目立った。