Image by: FOREVER 21

写真拡大

 多くの海外ブランドが日本のマーケットに参入し注目を集めた2009年。なかでも、4月に上陸したLA発ファストファッションブランド「FOREVER21(フォーエバー21)」の功績が目覚ましい。店舗面積530坪の原宿店1店舗のみで、なんと毎日10,000〜15,000人の来客があり、半年で約300万人の集客を実現。この大不況の今、アパレル業界では例を見ない数字を叩き出した同ブランドは、如何なる理由で顧客のハートを掴み、実績を残しているのであろうか。"安さ"と"速さ"だけではない「FOREVER21」の秘密に迫る。


 広報活動をほとんどしないと言う「FOREVER21」にとって、宣伝・広告媒体のツールとは店内を彩るVMDが主要となる。よってファッションに対する意識が高い日本の消費者に、より効果的なプロモーションを行う為、マネキンに着せる服のスタイリングレベルは常に要求される。また、レイヤードスタイルの提案でセット販売を見込めるのも重要なポイントであり、リピーター獲得に欠かせない。「FOREVER21」のVMDチームは、競合市場の中で常にトップのファッション表現が出来るよう、オフィシャルサイト(Forever21.com)、雑誌、ストリートファッション、そして競合相手など様々なソースを通して日々研究が重ねられている。

 そして、VMDシステムと並んでこの企業のカラーを端的に映し出すのが、「人材育成システム」である。ファッションセンスに加え人材育成にも能力を発揮できれば、会社の中でステップアップ出来る領域は格段に増える。日々大量の商品を正確に管理していく上で、前向きでバイタリティに溢れ、なにより会社と良好な信頼関係を築いている事はスタッフに必要不可欠だ。彼等の「人材力」こそが企業成功の原動力となっている事は間違いない。これらはクローズアップされにくい点ではあったが、スタッフ全員が一つの目標に向かい、ポジティブなアクションを起こしていくには一体どうすれば良いのか、「FOREVER21」ではきちんと問題提起され、販売現場で生かされているのだ。

 数々の外資系ファションブランドの上陸が話題となった2009年だが、2010年は更に拡大出店の動きもあり、ますます見逃せない。ブームが継続されるであろうコラボ企画やイベントなど、認知度が高まったことで実現されるプロモーション、コマーシャルなどが各ブランドに期待される。日本において、すでに「FOREVER21」の土台は固まった。ショップに並ぶカラフルなアイテムの様に、2010年も華やかな話題で楽しませてくれるであろう。

【記事の写真をもっと見る】