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〜東京で行われた2010年春夏ファッションショーのレポート総集編〜

 6日間に及んだ第9回 東京発 日本ファッション・ウィーク(JFW)最終日の10月24日は、メイン会場であった六本木の東京ミッドタウンを離れ台東区へ。「MIKIOSAKABE(ミキオ サカベ)」の坂部三樹郎氏、「AKIRA NAKA(アキラ ナカ)」のナカ アキラ氏、「writtenafterwards(リトゥンアフターワーズ)」の山縣良和氏、3人のデザイナーによる合同イベント「THIS IS FASHION」が開催された。場所は「台東デザイナーズビレッジ」。3ブランドのショーに加え、アーティスト集団Chim↑Pom(チンポム)の作品展示、現代美術家の遠藤一郎氏によるライブペインティングなど、様々な分野のインスタレーションなども行われ、新たなアプローチでの開催となった。

 ショーのトップを飾ったのは、「MIKIOSAKABE」。デザイナー初となる黒を基調に、Tシャツやジーンズといったカジュアルアイテムを精緻なテクニックを駆使し作り込み、ゴシックテイストに仕上げるというこれまでにない世界観が印象的。「MIKIOSAKABE」は今シーズン、JFWの他に、秋葉原でメイドをモデルに起用したファッションショーも行っており、サブカルチャーとの融合を図る新たな試みにも注目だ。

 クールでマニッシュな装いをよそに、テーマを"フェミニン"と掲げた「AKIRA NAKA」。レザーパンツやクラッシュジーンズなどといったハードでワイルドなアイテムを多用することで、一見メンズライクなルックを、超えることのない性別という壁を感じさせることで、そこに潜む女性らしさを追求した。

 ラストは、毎シーズン強烈なインパクトを放ち、センセーションを巻き起こしているデザイナー山縣良和が手掛ける「writtenafterwards」。ニューヨーク、ミラノ、ロンドン、パリ、そして東京と開催されてきたコレクションサーキットの大トリを飾った。テーマは「神々のファッションショー 〜神さまからの贈り物〜」。太古の昔、神々が動物達の前で初めて行ったファッションショーをイメージし、反物を身体に巻きつけ、ねじり結ぶなどして仕立てられた作品が登場。服作りの原点へと立ち返ることで、山縣氏の考えるファッションとしての創造の原点を形にした。


 ヨーロッパでファッションを学び、東京に拠点を移した "第4世代" デザイナーとも称されている同3名は、ファッションに対する熱意のもと、今シーズンもそれぞれの強いメッセージを込めたコレクションを発表した。これらショーの動画を、Fashionsnap.comを通じて全世界に向けてライブ配信したのも初の試みだ。様々なものの価値が問われている今、彼らはファッション本来の魅力や文化としての可能性を開拓する新たな道を進み続けている。


【10/24(土)】
14:30 「YAB-YUM」 Patrick Ryan/吉田真実(lim Art Annex)
 http://www.fashionsnap.com/report/2010-spring-summer/yab-yum/

17:00「MIKIOSAKABE」坂部 三樹郎 / シュエ ジェンファン(台東デザイナーズビレッジ)
 http://www.fashionsnap.com/report/2010-spring-summer/mikio-sakabe/

18:30「AKIRA NAKA」中章(台東デザイナーズビレッジ)
 http://www.fashionsnap.com/report/2010-spring-summer/akira-naka/

20:00「writtenafterwards」山縣 良和(台東デザイナーズビレッジ)
 http://www.fashionsnap.com/report/2010-spring-summer/writtenafterwards/