Image by: 東京都現代美術館

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 2009年10月31日から開催されている「ラグジュアリー:ファッションの欲望」展。東京現代美術館が京都服飾文化研究財団(KCI)との共催でおこなっているファッションの展覧会である。

 ファッションとは、社会の動きや私たちの欲望をなにより敏感に反映しているもの。本展はそれを通じ時代や社会の移り変わりとともに変化する「ラグジュアリー」の価値観を再考させてくれる。

 エリザベス1世にまつわるボディスや1920年代のシャネルのドレスなど、きらびやかなファッションを中心とした〈見せること=顕示〉の"Ostentation"、ポールポワレやイヴ・サンローランなど、そぎ落としたデザインの中に上品さと精緻な職人技が凝縮された作品をテーマにした"Less is more"、「一点もの」「ハンドメイド」などといった現代のラグジュアリーを表現するデザイナー、マルタン・マルジェラの作品を中心とした"Uniqueness"。そして特別展示として、ファッションにおける〈美〉や〈洗練〉の価値転換を図ったデザイナー、川久保玲の作品と妹島和世による空間デザインとのコラボレーションで創造性を見せる"Clothes are free-spirited"。以上の4つのセクションから成り立っている。

 先にあげたマルジェラ、コム デ ギャルソンはもちろん、クリスチャン・ディオール、シャネル、バレンシアガ、ヴィクター&ロルフ、ランバン、ルイ・ヴィトンなどなど、錚々たるラグジュアリーブランドが名を連ね、これまでのコレクションの作品が惜しげも無く披露されている。
 
 作品数は、17世紀から現代まで、視覚的にラグジュアリーで贅沢な表現から、より個人的で知的な遊びにも近いラグジュアリーまで、多角的な視点で精選したその数、約100点。ファッション好きならこの空間に一歩足を踏み入れるだけで"ラグジュアリー"な気分になれることは間違いない。まだ足を運んでいないならば、絶対必見だ。


[ブランド/アーティスト一覧(アルファベット順)]
Balenciaga / Beer / Chanel / Christian Dior / Comme des Garçons / Courrèges / Grès
Lanvin / Louis Vuitton / Madeleine Vionnet / Maison Martin Margiela
Paul Poiret / Pierre Cardin/ Roy Lichtenstein / Schiaparelli / Thierry Mugler
Viktor & Rolf / Worth / Yves Saint Laurent

■「ラグジュアリー:ファッションの欲望」展
 会 期:2009年10月31日(土)〜2010年1月17日(日)
 休館日:月曜日(ただし1/11は開館・翌日休館)
 開館時間:10:00〜18:00(入場は閉館の30分前まで)
 会 場:東京都現代美術館 企画展示室B2階
 観覧料:一般 1,200円(960円)/ 大学・専門学校生 900円(720円)
      中高生 600円(480円) / 65歳以上 800円(640円)/ 小学生以下 無料
      ※()内は20名様以上の団体料金
      ※同時開催の「レベッカ・ホルン展」との共通券:
          一般 1,800円/ 大学・専門学校生 1,500円/
          中高生 1,000円/ 65歳以上 1,400円
     ※本展のチケットで「MOTコレクション」も観覧可能。
 主 催:財団法人東京都歴史文化財団 東京都現代美術館 /
     公益財団法人 京都服飾文化研究財団
 企画制作協力:京都国立近代美術館
 後 援:文化庁 / 経済産業省 / 社団法人企業メセナ協議会
 特別協力:株式会社ワコール
 協 力:ここのえ株式会社(メゾン マルタン マルジェラ)/ ミキモト/
     ソニー株式会社 / 株式会社ソニー・コンピュータエンタテインメント /
     株式会社七彩 / 吉忠マネキン株式会社

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