キヤノンマーケティングジャパン(CMJ)の新卒採用停止は、きわめて画期的な経営判断であり、かねてから大学教官として、「就活早期化」に反対を唱えて来た思いが報いられた気がしています。さすが経団連企業!正に英断と言えるでしょう。文科省は顕彰してこの決断に報いるべきです。
これは倫理的、教育的なメリットだけでなく、人事・経営という視点からもきわめて正しい、優れた判断であると言えます。

キヤノングループの日本国内キヤノンブランドならびに関連ソリューションのマーケティングを担当する企業、キヤノンマーケティングジャパン(CMJ)社が、新卒採用を停止することを発表しました。

未曾有の不況に苦しむ経営環境下、新卒内定切りが話題となりました。私も、内定切りを一度でもした企業は未来永劫コーポレートブランドを損ねるというコラムを書きました。実際不透明な環境下、内定切りせざるを得ない環境は、もはや企業として末期であり、BCM(事業継続)という視点からは正しい判断かも知れなくとも、人事政策、企業ロイヤリティ、何よりコーポレートブランディングという視点からは、「終わってる」ことを内外に公知することを意味するからです。

しかし、景気対応しつつ、内定切りをしないで済む妙手があったのです。それが「新卒採用を遅らせる」ことです。
実はこの手法は「空前の採用『難』」を迎えていた数年前に、新卒採用に苦しむ企業、主に中小企業ですが、向けに提案し、実績を上げたものでした。私は「戦略的採用」を提唱する立場から、採用・人材獲得においても、中小・零細企業が、大手と同じ戦略を取るのはあり得ないと述べて参りました。現実を受入れ、その中で最善を目指すアプローチが「タイミング」をずらすことでした。
結果として、社員数十名の企業が毎年新卒採用に成功できた等、一定の成果が出せたのです。


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