ジョニー・デップ、ヒース遺作出演にまつわる熱い友情

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ヒース・レジャーの遺作となってしまった『Dr.パルナサスの鏡』(1月23日公開)。ジョニー・デップが代役のひとりとして出演しているが、そこには熱い友情があった。

ギリアム監督と語り合うヒース・レジャー

彼が亡くなる2日前の2008年1月19日、本作の「現実」の世界を描くロンドンでの撮影が終了。1週間の休みの後、鏡の中の「想像」の世界を撮影することになっていた。

しかし、1月22日に彼は亡き人となってしまう。現場は混乱していた。テリー・ギリアム監督も混乱し、製作中止も考えた。しかし、スタッフは「この映画を終わりにするなんてありえない」と前に進むことを決めたのだ。

撮影続行を決めた最初の日、監督はジョニー・デップに電話をした。ヒースの友人でもあるジョニーは、どんな援助でもすると即答。翌日、監督はジョニーに会いに行き、ヒースの演技を撮ったテープを見せたところ、ジョニーは感激し、「(出演を)了解したよ」と答えたという。

ただ、ジョニーには別の撮影があり、一人で代役をこなしきるのは無理だと分かる。監督はヒースの友人であるジュード・ロウ、コリン・ファレルを起用することにし、ここに“代役3人”というめったにない体制で撮影が再開されることになる。

不幸中の幸いで、ヒースの撮影は「現実」までは終えていた。後は「想像」の世界で3人が順に登場するので、ストーリー上のつながりはまったく違和感がない。むしろ、「現実」と「想像」の世界がガラリと変わるため、より分かりやすく効果的に表現されたと言ってよい。

監督いわく、「鏡を通っての別世界への訪問は、主人公トニー(ヒース)の複雑な性質をどんどん暴露するためだった。ジョニーには魅惑的な誘惑の雰囲気があり、コリンにはダークな一面があった。ジュードは、その二人の真ん中にハマった」。こうして、代役3人の協力によって物語が完成に至ったのだ。

道半ばで逝ってしまったヒースと、映画を完成させた監督・スタッフ・友人たちの熱い想いを想像するとたまらないものがある。この製作過程の背景を知ると、スクリーンで彼らを観たとき、さまざまな感情があふれてしまうはずだ。【Movie Walker】

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