前回述べたように、足元のゲームソフトの販売状況については、販売本数の二極化が加速している。今後もこうした状況が加速する可能性が高い。さらに、今回はその先に待ち受けることを考えてみたい。

■ソフト販売は二極化が加速

 足元のソフトの販売状況をみると、シリーズ過去最高を更新したタイトルが登場する一方で、Take-Two Interactiveは新規立ち上げタイトルに苦戦して下方修正を発表した。「二極化」は世界的に加速しているといえよう。さらに、価格面においても小売店からのプレッシャーが大きいようで、販売が好調なタイトル以外では利益面で苦戦する可能性があろう。

■「Call of Duty : ModernWarfare 2」が記録更新

 Activisionによると、「Call of Duty:Modern Warfare 2」の売り上げが発売後5日間で5.5 億ドルになった。発売初日、発売5日間の以下のエンタテインメント業界における記録更新である。世界の販売金額は30億ドルを突破、累計販売本数は5,500万本である。

 ほかにも、記録的な売り上げとなったソフトを紹介しておこう。「Grand Theft Auto IV」の発売初日の世界販売本数は360万本、3.1億ドル。発売後5日間では、販売本数は600万本、5億ドルである。「Harry Potter and the Half-BloodPrince」の公開後5日間の世界興行収入が3.94億ドル。「The Dark Knight」の米国内公開初日興行収入は66.4百万ドル、公開後5日間では2.038億ドル。書籍「Harry Potter & The DeathlyHallows」の初日の売り上げ金額は2.2 億ドルといった具合である。
ソフト売上・興行収入期間Call of Duty:Modern Warfare 25.5億ドル発売後5日間Grand Theft Auto IV5億ドル発売後5日間の世界販売Harry Potter and the Half-BloodPrince3.94億ドル公開後5日間の世界の興行収入The Dark Knight2.038億ドル米国内の公開後5日間の興行収入書籍「Harry Potter & The Deathly Hallows」2.2億ドル初日の売り上げ
■「FIFA 10」は過去最高

 Electronic Arts は「FIFA 10」が累計450万本世界で販売され、前年同期よりも26%上回っており、シリーズ過去最高の販売ペースと発表。発売後1週間で、欧州では170 万本販売された。発売後2ヵ月でPS3とXbox360 向けのオンライン対戦において、毎日300万回、累計1億1,300万回対戦された。

 またValveにおいては、Xbox 360 とPC 向け「Left 4 Dead 2」の販売本数が、11月17日の発売後2週間で世界合計200 万本以上に達したと発表した。現在までの販売本数は、すでに前作の2倍のもよう。前作「Left 4 Dead」は累計300万本の販売だった。

■任天堂タイトルは人気継続

 米国任天堂は、米国での11月までの年間累計販売本数を発表。「Wii Fit」 が約350万本、「Wii Sports Resort」が約240万本、「Mario Kart Wii」が約220万本、「Wii Play」が約210万本、「Pokemon Platinum」が約190万本、「New Super Mario Bros.Wii」が約140万本となり、トップ10 のうち任天堂タイトルが6タイトルを占めた。11月までで「Wii Fit Plus」は110万本。さらに、米国任天堂によると、「New Super Mario Bros. Wii」はすでに米国では200万本を突破とのこと。(次ページへ続く)


岡三証券シニアアナリスト 森田 正司[著]

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